大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

島を渡る薬剤師

私の勤める薬局には、いろんな島から患者さんが来ます。

 

今日は弓削島の患者さんのお宅に薬を届ける事になり、島を渡りました。

弓削島は因島から船で生名島に渡り、橋で佐島に渡り、さらに橋で渡った先の島です。

 

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普段はこんなことは滅多にないんですけどね!

いろんな事情が重なってこんなことに、でも無事に患者さんにお薬をお渡しできて良かった〜!!

 

今でこそしまなみ海道で車が便利になりましたが、昔は大三島だってなんだって、瀬戸内の足と言えば船!!

けっこうこのあたりの人たちは「三原 (広島、本州側) の高校に船で行ってたよ」「今治まで船で通ってたわ〜」なんて言います。 

 

そういえば、私の母校 (香川、高松) にも「小豆島から高速船で学校に通ってる」なんて子が学年に数人はいたものです。

 

なんだかそんなことに思いを馳せながらフェリーに乗り、車を走らせた1日でした。

 

歳をとって、病についたとき、船しか足がない島は本当に不便です。

近くに大きな病院はないし、夜は船も止まるし、どうしようもありません。

 

だからといって、そういう人たちが不幸かというとまたそれは別で、よくよく話を聞いていると案外サラッと「誰でも死ぬんだし、運が良ければ病院に行けるし、行けなくてここで死ねるならまあいいかな、それも仕方ないでしょ、運命だしねぇ、覚悟はできてるよ」なんて言うもんだからこちらがビックリしてしまいます。

もちろん言葉にはならない葛藤があるのでしょうが、思いの外、お話をされる患者さんの目には諦めとは異なる自然な光があることが多いです。

 

生き物ってそんなもんなのかも、と思ったり。

毎日を丁寧に生きる、っていうのは、家を綺麗にしたり、ご飯をきちんと作ったりすることのように認識されがちですが、単に「毎日しゃかりきでもなんとか生きてゆくこと」のような気がしてきます。

麦〜は〜泣き〜 麦〜は〜咲き〜

中島みゆきの『麦の唄』を脳内BGMで流して下さい。

 

ほんの少しだけですが、大麦を育てていましたが、とうとう刈り取りました!

ハザ掛けして乾燥 → 脱穀も無事に完了!!

 

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↑ 立派です!愛おしい!!

 

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↑ 穂をカゴに入れて一升瓶の空き瓶で叩きます。これで穂がバラバラになってくれます。ちなみに酒は辛口純米 西条鶴。広島のお酒です。

 

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↑ 軽くふるいにかけたあと。細かいチリは後で吹き飛ばします。

 

をできた大麦は殻のまんまじっくり煎って麦茶にしようと思っています。

楽しみ楽しみ ♪

おおきな流れの中で

春先に買ったハイビスカスの鉢、とうとう花が咲きました!!

嬉しい!!

 

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↑ 元気が出るような真っ赤な花が欲しかったのです。嬉しい!!

 

こういった観葉植物でなくとも、動植物の営みで季節の移ろいを感じますね。

桑の実がなってる!あ、クサイチゴも!…ムシャパクムシャパク!!

あ、ツバメの雛が巣立った!あ、雉が子連れになってる!

…など。

 

ところで、雉は卵や小さな雛がいると巣から離れないんですよね…だから草刈機で母鳥を殺してしまうこともあるそう…あぁ、ごめんね、人間というものは罪深いね…!

 

鬱陶しい草や憎たらしい猪に悪態をつくことはあっても、こう、大きな自然の流れに身を置いているとやはり人間は自然に生かされているなぁ、と畏れ多く感じます。

 

私はぐうたらな現代人なので便利な生活を放棄するつもりは1ミリもないです。

(実際、島に移住してからも別に不便はないんですよ。ちょっと家の電圧が低すぎてそれは不便だけれど。)

 

薪ストーブに憧れるけれど、薪を割るのは大変だと聞くし、スイッチひとつで暖かくなる石油ストーブは便利。

カイコを育てたり麻や綿を育てたりして糸をつくり、布にして、服を作るなんて無理、ユニ◯ロ万歳!

 

それでも、どこかで、大いなる『何か』に身を委ねている感覚は忘れないようにしたい、とは思っていますし、島にいると『何かの掌の上で転がされている』ことを強く感じます。

 

生きるも死ぬも、そういうこと。

わりと死生観が変わりました。

 

死生観の話はまたいずれ。

 

※ ちなみに、私はいわゆるスピリチュアルなナントカや宗教とかはまったく気にしたことがない人間です。有名なパワースポットに行っても「ふーむそんなもんなのかなぁ…」ですし、オバケは怖いけど見たことはない(はず)し、いわゆるクリスマスでケーキ食べて除夜の鐘聞いて初詣に神社に行く系の節操ない日本人そのものです。あしからず。

お菓子を焼こう!

お菓子を焼くのが好きです。

出来上がったもの云々より、作る過程が好きというか…。

メレンゲ立ててる時とか、半分忍耐力を養う修行みたいなもんですが、それも楽しい!

 

そういえば母もいろいろ作ってくれました。

クリスマスは毎年手作りのケーキでしたし、学校のバザーなんかでもお菓子を出してくれていたように記憶しています。

 

どうもウチのコンベクションオーブンくんは温度ムラが酷いようで、同じ天板に並べてもやたら焦げる場所とあんまり焼けていないところがあるようです。

クッキーなんか焼いたら、もう、ほんと、悲しいぐらい焦げた子と、真っ白であんまり焼けてない子ができちゃいます。

 

中古だったこともあって、今のコンベクションオーブンくんは随分と安く手に入ったのでコスパとしては大満足していますが、もし次に買い換えるならば焼きムラの少ないオーブンが、欲を言えば立ち上がりの早いガスオーブンが欲しい!

 

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 ↑ お手々ばっかり焦げ気味に焼けた可哀想な子たち。でも周りに薔薇なんか飾っちゃって少しでも幸せに。生地はレモンのハードクッキー。

 

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↑ スコーンはもはや我が家の定番。くるみとレーズンをドッサリ入れて焼きます。紅茶とよく合う!!

 

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↑ くるみを入れたメレンゲ。低温で長時間焼きます。なんというか…焼きあがりがいつなのかよく分からない…味は美味しかったけど、焼き加減は要検討。

 

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↑ 去年のクリスマスに作ったチョコロールケーキ。少し手間はかかったけれど、美味しくできて良かった〜!

 

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↑ どうも人型クッキーを作るのが好きなようで、ついつい作ってしまいます。ナッツを抱っこさせたらとても可愛くなりました。

 

 

そういえば大学の実験なんかも好きでした。

プロトコル (レシピみたいなもの) を作り、実験し、結果からいろいろ仮説を立てて、更にプロトコルを変更…正にお菓子作りみたいなものです。

 

どこで何か生きてくるか分かりませんね…人生って…!

海割れ

大三島のインターを降りて右へ走るとすぐそこに甘崎城跡があります。

 

甘崎城は大三島の沖合に浮かぶ島全体を城郭とした海城で、海の難所とされる花栗瀬戸を押さえる位置にあります。

その昔、戦国時代に海上警備をしたり、盗賊行為をしたりしていた村上海賊たちが築き、村上海賊が去った後も藤堂氏によって近世城郭として改修された日本唯一の海城…とかなんとか。

 

ホントにぱっと見た限りでは小さな島って感じです。

 

年に数回の潮の干満の大きい時には海が割れ、岸から島に歩いて渡ることができます。

昨日はそんな貴重な1日、島の仲間と一緒に行ってみました。

 

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↑ 左手前側が陸地 (といっても島だけど)、そして右奥側が甘崎城跡。

 

おおー、繋がってる!!

いわゆるトンボロ (陸繋島)だ!!

 

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↑ けっこう広い干潟ができます。

 

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↑ 海の底から橋を眺める、これもなかなかオツなものです。

 

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↑ まさに島、岩に不自然な丸い穴が空いているのは船をつなぐ柱を立てた跡だそう。写真撮り忘れたけど。

 

干潟をブラブラしていたら生きたタコが落ちていたので、3匹拾ってかえってきました。

小さなタコだったのでそのまんま姿煮にして、ハチクの煮物と一緒に炊き合わせました。

 

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↑ ハチクは頂き物、タコは拾い物。

 

食べ物の話じゃなくてもオチは食べ物のことばかりになるのよね、あはは。

ビートで世界はできている

素晴らしいリズムと強弱感には説得力があります。

音楽はもちろん、日常のあれこれもそうじゃないかと思っています。

 

料理人の包丁さばき、アナウンサーの話し方、トラック運転手の運転技術、SEのタイピング、などなど。

 

上記に挙げたものは、身体でつかむリズムと強弱だと思いますが、思考も同様で、小さなことがポンポンと浮かぶ時と、大きなことが時間があけて浮かぶ時など、やはりリズムがあると思います。

人との出会いや別れも、やはりタイミングがありますよね。タイミングがビシッと会うとき、合わないとき…これもまたリズムがあるように感じます。

 

リズムと強弱をまとめてビートと呼ぶとすれば、世の中のいろんなことはビートで出来ているなぁ…と思うわけです。

 

薬剤師の仕事もやはりビートが重要だと私は考えます。

 服薬指導では患者さんの話すスピードや声の大きさにだいたい合わせること、理解のテンポを推し量って、適度な間合いを取ること。

一包化 (いろんな薬を用法別にまとめて一袋にすること。朝食後なら朝食後に飲む薬数種類をまとめて一袋に入れます。) のシートから薬を出したり、機械に撒いていくときの一定のリズム (リズムが乱れたところで入れ間違ったりしていることがあるので結構重要)、季節の巡りと疾患。

 

もちろん、いろんな統計などで数字として出てきているものもたくさんあるのですが、ビート感ばかりは実際にノッてみないと分からないものだと思います。

 

はじめは、合わす感じ。

慣れてきたら、ノる感じで。

 

個人的にあまりリズム感が良くないほうなので、偉そうなことは言えませんが、なんだか、最近、そんな事ばかり感じてしまいます。

 

ビートで世界はできている

 

言い過ぎだけれど、言い過ぎじゃない、そんな気がしています。

結婚記念日

私事ですが、本日、サイクリングの日は我々夫婦の結婚記念日でした。

 

ええ、すっかり忘れていましたよ…

 

SNSで「おめでとうございます!」なんて出てきた時には、「何がおめでたいんだこのやろう、こちとら13連勤の折り返しじゃぁ!」なんて思いましたが、結婚記念日と気付いた時にはやはり嬉しく感じたものです。

 

夫さんと出会ってからはいろいろと直感に素直になったように思います。

「〜ではいけない」「〜であらねばならない」といった自分で自分につけた足枷を断ち切って、ごくごく自然に歩けるようになったような気がします。

 

そして、案外直感って大事だなぁ、と思ったり。

なにせ、直感とは言え、自分で選んできたことなので…うまく行こうが行かなかろうが新しい学びがあって、後悔している暇がありません。

 

出会ってから半年と少しで入籍、初の遠出デートで出会った瀬戸内の島々に片思いしはじめ、その後夫さんはしばらく椎間板ヘルニアで身動き取れぬ生活を過ごし、なんだかんだでエーイ!と大三島に移住、転職、愛するお茶を育てよう!と決心、なんだかんだで試験栽培を開始。←イマココ

 

夫さんと出会って3年間でこれですからね…これからの生活も楽しみ半分、不安半分でエッチラホッチラいきますよー!

エーンヤコラ!!

 

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↑ 記念日なのでバーベキューしました。お肉や野菜の他にも吉野豆腐さんの厚揚げを焼いちゃう!美味しい!!

後ろに見えているのは最近刈り取った大麦、麦茶にしようと思っています。