島の生き物 〜ミサゴ〜
この前の休日に少し島の周りをドライブした際見つけました。
↑ 写真は小さくて分かりにくいですが、ミサゴです。大きな魚を捕まえたところ。
魚を主に食べる猛禽類で、腹は白と黒の2色、トレードマークの目を通る黒い線がオシャレです。
トンビと大きさは似ていますが尻尾の形はトンビがビシッと三角形、ミサゴは丸い形です。
トンビはくるくると回りながら滑空しますが、ミサゴはわりと直線的に飛びます。
魚を見つけると一点でホバリングをして狙いを定め、急降下して水に飛び込んでいきます。
トンビは一点でホバリングするような飛び方はできないので慣れてくればすぐに見分けがつきます。
ミサゴの脚は数ある鳥の中でも特殊なもので、可変対趾足 ( かへんたいしそく ) を持ちます。
これは第4趾が前にも後にも動く構造のことを指し、フクロウの仲間とミサゴのみに見られます。
つるつるとすべる魚をしっかりと掴むための進化なのでしょう。
結構派手に水に突っ込んで狩りをするので迫力があります。
この個体を見つけた時も思いっきり海に突っ込んで、見事大きな魚を捕まえたところでした。
昔から魚鷹 (うおたか) と呼ばれて親しまれてきた鳥ですが、準絶滅危惧(NT): 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種、ということになっています。
環境の変化で絶滅する種がいるのは仕方がないことだと思いますが、ミサゴのように優雅で美しい生き物は今後も繁栄してほしいなぁ、と思ってしまうのは私の勝手な欲目でしょうね。
島の生き物 〜ニホンマムシ〜
久しぶりの生き物紹介コーナー、写真が撮れたら不定期UPしていこうと思います。
今日は家の周りの小鳥が騒がしいなぁ、と思ったらマムシがいました。
↑ 茂みから睨みをきかせていました。
ヘビは毒があるから怖い!と言われますが、実は日本にいる毒ヘビは主に2種のみ、その他は無毒です。(沖縄諸島は事情が異なりますが。)
…ということは、その2種のみ覚えてしまえば、山歩きや田舎歩きも心配なし!!
覚えておくべき2種はこのニホンマムシ Gloydius blomhoffii 、そしてヤマカガシ Rhabdophis tigrinus です。
マムシは頭が扁平で、上から見ると三角形のような形をしています。身体は寸胴で短い印象を受けます。
分類はハブと同じクサリヘビ科です。
毒はハブよりマムシの方が強いですが、ハブはマムシより気が荒い上に毒の量がハンパなく多いのでマムシの方が安全…注意することに越したことはないですですけれどね。
マムシは国内のヘビの中では小型、つまり敵が多いのでわりと臆病です。
急に踏んづけられたり追い詰められたりしない限りは噛みつくことはありません。
噛み付かれた際はほぼ間違いなく毒液が注入されているので1秒でも早く病院へ、素人ができる有効な対処は毒の吸い出し以外にありません。 (毒の吸い出しも口腔内に傷があればアウトなので推奨できません。)
ヤマカガシならば毒牙が奥歯なので「噛まれたけれど大丈夫だった」ということもあるのですが、マムシは毒牙が前歯なので諦めましょう。
このあたりではマムシのことをハミと言いますが、これは「食む (咬む)」を由来とする言葉でしょう。
母校のある香川もそうでしたが、四国の方言には比較的古い言葉があまり姿を変えずに残っています。
瓜食めば子ども思ほゆ
栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ
目交にもとなかかりて安眠しなさぬ
万葉集は好きでよく解説集を読んだものです。
おおらかで、素直な句調が好ましく感じます。
写真のマムシはしばらくこちらを警戒したあと、静かに茂みの奥に消えて行きました。
写真を撮らせてくれてありがとう、元気で過ごせよ〜!!
月がァ〜出た出ェたァ〜♪
今日は尾道総合病院の消化器内科主任部長、小野川 靖ニ先生の勉強会に参加してきました。
ADMEやDDSについて、ホント、基本は分かっていながら日常の処方監査に活かせてないなぁ、と反省しきりの勉強会になりました。
5-ASA製剤はいくつもありますが、その違いを意識するだけで視野が広がります。
ステロイドの使用に関しては、皮膚科の内容にも似通った内容があって、さすが内なる外、消化管だなぁ、とアホなことを感じておりましたとさ。
小野川先生、ありがとうございました。
さて、今日は満月です。
明るいので蛍があんまり見えません。
Facebookを見ているといくつも素敵な月の写真がUPされているので、負けじと撮ってみました。
↑ まんまるお月様!
満月を見ると、Superflyの『輝く月のように』という曲を思い出します。
いい曲よね、あの曲。
理想の生活
今日は仕事が午前だけ、しかも午後もこれといって用事がなかったのでフラッと釣りをしてきました。
サビキぐらいしかしたことないので、今日もブレずにサビキです。
1時間ほどで手のひらサイズ以下のかわいいメバルちゃんがけっこう釣れました。
↑ サビキはいっぱい釣れるから楽しいです。大きいものでも手のひら一杯ぐらい。
カラッと揚げて、骨ごとバリバリ頂きます。
↑ カリッカリのサックサク!!南蛮漬けにしても美味しいだろうなぁ!!
畑でインゲンがなっていたので、それも収穫。
一緒に素揚げにしたら、甘くて美味しかったです。
我が家の可愛い烏骨鶏ちゃんたちが産んだ玉子はニラ玉に。
ニラは買ってきたけど、そろそろ畑のも収穫できるなぁ…。
今日はとれたてばっかり!
なんて贅沢な!
庭に生えている紫陽花を玄関の花瓶に挿して、気持ちも華やかに。
庭の草刈で気持ちよく汗を流し (ぜんぜん終わらなかったけれど)、マーレグラッシアでお風呂にも浸かり、夜はちょっと薬のお勉強。
今日だけを切り取れば、なかなか素敵な田舎生活ではないでしょうか。
島を渡る薬剤師
私の勤める薬局には、いろんな島から患者さんが来ます。
今日は弓削島の患者さんのお宅に薬を届ける事になり、島を渡りました。
弓削島は因島から船で生名島に渡り、橋で佐島に渡り、さらに橋で渡った先の島です。
普段はこんなことは滅多にないんですけどね!
いろんな事情が重なってこんなことに、でも無事に患者さんにお薬をお渡しできて良かった〜!!
今でこそしまなみ海道で車が便利になりましたが、昔は大三島だってなんだって、瀬戸内の足と言えば船!!
けっこうこのあたりの人たちは「三原 (広島、本州側) の高校に船で行ってたよ」「今治まで船で通ってたわ〜」なんて言います。
そういえば、私の母校 (香川、高松) にも「小豆島から高速船で学校に通ってる」なんて子が学年に数人はいたものです。
なんだかそんなことに思いを馳せながらフェリーに乗り、車を走らせた1日でした。
歳をとって、病についたとき、船しか足がない島は本当に不便です。
近くに大きな病院はないし、夜は船も止まるし、どうしようもありません。
だからといって、そういう人たちが不幸かというとまたそれは別で、よくよく話を聞いていると案外サラッと「誰でも死ぬんだし、運が良ければ病院に行けるし、行けなくてここで死ねるならまあいいかな、それも仕方ないでしょ、運命だしねぇ、覚悟はできてるよ」なんて言うもんだからこちらがビックリしてしまいます。
もちろん言葉にはならない葛藤があるのでしょうが、思いの外、お話をされる患者さんの目には諦めとは異なる自然な光があることが多いです。
生き物ってそんなもんなのかも、と思ったり。
毎日を丁寧に生きる、っていうのは、家を綺麗にしたり、ご飯をきちんと作ったりすることのように認識されがちですが、単に「毎日しゃかりきでもなんとか生きてゆくこと」のような気がしてきます。
おおきな流れの中で
春先に買ったハイビスカスの鉢、とうとう花が咲きました!!
嬉しい!!
↑ 元気が出るような真っ赤な花が欲しかったのです。嬉しい!!
こういった観葉植物でなくとも、動植物の営みで季節の移ろいを感じますね。
桑の実がなってる!あ、クサイチゴも!…ムシャパクムシャパク!!
あ、ツバメの雛が巣立った!あ、雉が子連れになってる!
…など。
ところで、雉は卵や小さな雛がいると巣から離れないんですよね…だから草刈機で母鳥を殺してしまうこともあるそう…あぁ、ごめんね、人間というものは罪深いね…!
鬱陶しい草や憎たらしい猪に悪態をつくことはあっても、こう、大きな自然の流れに身を置いているとやはり人間は自然に生かされているなぁ、と畏れ多く感じます。
私はぐうたらな現代人なので便利な生活を放棄するつもりは1ミリもないです。
(実際、島に移住してからも別に不便はないんですよ。ちょっと家の電圧が低すぎてそれは不便だけれど。)
薪ストーブに憧れるけれど、薪を割るのは大変だと聞くし、スイッチひとつで暖かくなる石油ストーブは便利。
カイコを育てたり麻や綿を育てたりして糸をつくり、布にして、服を作るなんて無理、ユニ◯ロ万歳!
それでも、どこかで、大いなる『何か』に身を委ねている感覚は忘れないようにしたい、とは思っていますし、島にいると『何かの掌の上で転がされている』ことを強く感じます。
生きるも死ぬも、そういうこと。
わりと死生観が変わりました。
死生観の話はまたいずれ。
※ ちなみに、私はいわゆるスピリチュアルなナントカや宗教とかはまったく気にしたことがない人間です。有名なパワースポットに行っても「ふーむそんなもんなのかなぁ…」ですし、オバケは怖いけど見たことはない(はず)し、いわゆるクリスマスでケーキ食べて除夜の鐘聞いて初詣に神社に行く系の節操ない日本人そのものです。あしからず。