いちじくのタルトと和紅茶
後生大事に去年のいちじくを冷凍保存していたのですが、もうぼちぼち今年のいちじくが出回るし…ということで去年のいちじくをいっぺんに解凍、タルトにしました。
合わせたのは静岡は藤枝の和紅茶 瀬戸谷もみじ。
茶葉そのものの甘みや香りが上手に出ていて、嫌味のない紅茶です。
ティーカップみたいな洒落たものではなく、マグカップなんかでたっぷり飲みたい、そんな紅茶。
気取らないお菓子やふだんの食事によく合います。
今回のタルト生地はバター不使用。
いちじくフィリングに入れたほんの少しのバター、そしてきび砂糖とくるみでコクを出しました。
なんとも素朴な味。
我ながらなんとよい組み合わせのデザート!!
きょうのいちにち
今日の大三島は昼過ぎまで晴れ、そこからは雨。
たらたらと今日1日を日記風にしたためてみます。
午前中は洗濯、掃除、畑作業。
曇り空、涼しい風の中で畑作業は最高に気持ちがいいものです。
にんにくがたくさん採れました。
我が家の必需品のひとつに『にんにく油』というものがあるのですが、これを作るために今年も育てました。
怪しい健康食品のようですが、作り方はいたって簡単。
①にんにくの皮をむき、適当な大きさに切る (我が家はみじん切り)
②清潔な瓶に切ったにんにくを入れ、オリーブ油を注ぐ
以上!!
これが、本当に便利。
香りが油に溶け込んでいるので、油だけ使っても美味しい、沈んでいるにんにくを使っても美味しい。
にんにくって美味しいけれど、そもそも剥いたり切ったりが面倒なんですよね…手とか爪とかまな板とか臭くなるし…
ひとかけらも使い切れなかったりするし…
にんにく油は保存が効くので一度にある程度の量を仕込んでしまえばあとはスプーンですくうだけで使用できます。
使用量もひとかけら単位から解放!
油一滴でも、ドサっとにんにくスプーンいっぱいでも、自由自在。
お昼はうどん。
茹で野菜をストックしていたのでパパッと準備できて自己満足。
午後はちょっと前に島にできたコインランドリーへ。
夜が冷えるのでずっと毛布を出しっぱなしにしていたのですが、最近はさすがに不要になってきたのでお洗濯。
会社の研修でウィークリーマンションに住んでいたとき以来のコインランドリー、普段は洗濯機 & 天日干しですが、大物洗いや雨の日にはなかなか便利なものですね。
文明の利器スバラシイ!
そしてゲストハウス 兼 自宅になる予定の家をお片づけ。
わりと既に物が片付けてあった物件ではありますが、家具やら何かの道具やら残っているものを整理。
前から分かっていたものの、雨漏りを再確認…うわぁ…あ、ゲストハウスになる場所ではないのでご安心を。
マーレグラッシアで海水温泉に浸かって、サウナでストレッチ。
テレビで見た猫背体操を毎日やってたら肩こりが少しマシになってきた気がします。
中学校の時の数学の先生が『コツコツがコツ』と言っていたのをふいに思い出して、あぁ、なるほどな、と三十路を超えて納得したり。
オトナの言うことには嘘が多いけれど、なかにはキラリと光る教訓もありますね。
真実の言葉を選り分ける嗅覚がないと騙されるばかりで世の中を信じられなくなるだけ、渡る世間は鬼ばかり…勘のいい人間になるには教養も必要で、やはり世の中そう甘くない。
夜ご飯はれんちょがれい (したびらめ、この辺では安く手に入ります) のムニエル、野菜のソテー、小松菜のおひたし、ザワークラウト風キャベツのピクルス、デザートに甘夏と自家製釜炒り茶。
何やら怪しげな無国籍料理ですが、れんちょがれいのムニエル、野菜のソテーは近年稀に見るハイレベルなお味になりました。
バター大正義。
これから後は梅シロップを浸けて、パソコン仕事でもしようかなー。
音楽はフジ子・ヘミングのピアノ。
雨の日に聴きたくなります。
ここのところ続けて悪夢を見ているので寝るのがしんどい…内容は覚えていないものの精神に堪える系の夢。
さして悩んでいることは無いのになぁ…。
今夜はいい夢見られますように。
釜炒り茶を作ってみた
新宮で分けてもらった茶の葉を加工してみました。
↑ こんな感じ!!釜炒り茶らしい黄色い水色。萎凋香 (茶の葉が酵素反応で作り出す独特の香り) がフワリと漂い、釜炒りらしい香ばしさもあります。(製造ミスによるコゲとも言えますが、それもご愛嬌)
お茶の作り方は熊本の阿蘇や八代の作り手さんに教えてもらいました。
本当に、ひとりの人間としても、職人さんとしても、素晴らしい作り手さんたちで、一度お会いしてお話を聞かせてもらっただけで私は彼らのファンになってしまいました。
このことはいつかドカンとまとめて書きたいですが、またの機会に。
本格的な製茶の機械を持っているわけではないので、おそらく「昔のひとたちが初夏の楽しみとして作っていた」釜炒り茶そのものだと思います。
使用した道具は
*薪
*ドラム缶のかまど
*大鍋
*竹ザル
*箕 (み、ザルに似た道具)
のみ。
↑ 使用したのはヤブキタ種、日本のお茶はほぼこの品種といっても過言ではありません。
ざっくり製造法はこちら。
竹ザルで萎凋 (いちょう) : 適度な水分量になるように、そして香りを生み出すために茶葉を萎れさせる
↓
釜炒りして殺青 (さっせい) : 酵素反応を完全に停止させるため高温で加熱
↓
揉捻 (じゅうねん) : 箕で葉っぱを揉み、抽出しやすくするとともに形成、水分の揉み出し
↓
釜で乾燥 : 低温でかき混ぜながら乾燥、このときにも香りが変化します
いろいろ温度やら時間やら、いわゆる「プロトコルの数字」を教えてもらいましたが、お茶づくりに関わる人たちが必ず言うことは
「最後は感覚」
だったりします。
今回実際に製茶の真似事をしてみて、たしかに!!と思いました。
鼻レーダーやベロメーター、温感センサーをフル動員して作る感じ…こればかりは文字にはしにくいことかもしれません。
↑ これは殺青の場面。熱いッス。めっちゃ熱いッス。
記念すべき初釜炒り茶、まずは茶葉を分けてくれた新宮の方やお世話になった熊本の職人さんたち、彼らと結びつけてくれた奇跡の仲人 (彼との奇跡の出会いもまたの機会に書きたいと思います。) に味わってもらおうと思います。
なんと評価されるか、楽しみです。
(初釜炒り茶の完成に感激しすぎて、自身の感覚がイマイチ信用できません。初めて作ったにしてはとても美味しいと思っているけれど、そんなことないかもしれない…。)
生音チャージ!!
長いこと楽器やらバンドやらしているせいか、しばらく生音 (CDなどの音源ではなく、ライブの、生の、音) を聴かないとなんとなくしんどく、なんとなく疲れてきます。
というわけで、生音チャージを時々するのですが、今回の生音チャージは素晴らしかったぁ!!!
(しばらく生音聴いてないのにぜんぜん生音聴きたくない…ってなっているときは相当疲れている証拠。健康バロメーター的な要素もあって、私にとってはとても大切な時間なのです。)
行ってきたのはコチラ!
1st. setはNYTCによるプレイ。
ビッグネームですよね…
プロと名乗るプレイヤーはその心意気や覚悟含め皆さん素晴らしいと思いますが、こちらも「プロやねんから何かスゴイもん聴かせてくれんと驚かんぞ」みたいな感覚が心のどこかにあるものです。
いやー、それにしても今回は想像を超えて素晴らしかった!!
プロとしてスゴイのは勿論、それ以上にアツかった!!
クールな外見、クレバーでスマートな演奏…それなのに、アツい…ギャップ萌え。
(こんな感想で締めくくったら怒られそうですが。)
2nd. setはSWJOやKSJOとNYTCの共演。
私をジャズ沼に引きずり込んだギラギラしてカッコいい社会人バンドがSWJO、そのSWJOがいたいけな学生らにジャズ沼の言語を教え (て立派なジャズ沼住人に仕立て上げる) 学生バンドがKSJOです。
毎度毎度ですが胸熱。
今回、出演3バンドが共演してプレイしたTake the A trainは個人的にも特に思い入れのある曲だというのもあって思わず涙しそうになりました。
enc.も楽しかった〜、これは内緒。
今回NYTCはツアーで来日されているのでまだライブ予定がいくつもあります。
近くのライブハウスで名前を見かけたら是非、生のプレイを楽しんでみてください。
ジョナサンのページを貼り付けておきます、ライブスケジュールはこちらから確認できます。
今回は音楽にそう詳しくない夫さんも一緒に行ったのですが、夫さんも目をキラキラさせてノリノリでした。
If it sounds good and feels good, then it IS good!
- Duke Ellington -
そういうことですよね、エリントン様!
香川: 高松に行ってライブを楽しんだあとは、愛媛: 新宮へ移動、快適な車中泊をして2日目は新茶祭りへ。
今年の新茶はアッサリとして大変飲みやすい感じでした。
↑ 新宮、霧の森。美しい山と川、空気は澄んで生き物の気配がそこかしこからします。こんな恵まれた環境で育ったお茶は美味いに決まってる!
新茶祭りイベントで茶葉を積ませてもらって持ち帰り、夫さんは釜炒り茶作りを挑戦、私はその手伝いをしつつも庭木をズバズバ剪定。
↑ 火加減が超難しい!教えてもらった通りにすることすら難しい!だいぶ焦げたわりにきちんと殺青 (茶葉の酵素を失活させること) 出来ているのか不安。最後の工程の乾燥が終わったら飲んでみますが、果たしてうまく出来ているのやら?!
↑before
↑ after
こちらは本日の「私も働いたぞ証明写真」
門かぶりの槙の剪定が中途半端になっていたので再度アホ毛を摘み取り、多少枝を空きました。
クロガネモチは思い切ってバッサリ。過去に止めたと思われる場所で再度芯を止め、枝をカット、カット。上のほうの枝がピョンピョンしてるのはスタミナが切れた結果です。もうヘトヘトよ…。庭師さん、果樹農家さんなどマジ尊敬。
近所のおじちゃんおばちゃんに「あんなにボーボーだったのがこんなに綺麗になって素晴らしい!」と言われたのがお世辞でも嬉しかったです。ありがとうおじちゃんおばちゃん。
ゲストハウス計画 進行、近況
着々と進んでいます。
物件の取得 :
いろいろと探し回ったものの、持ち主とうまく連絡がつかなかったり、条件や雰囲気などが希望に合わず苦戦。
そんな時に島の方より「いい物件がある、借りるのではなく買うなら譲ってもいい」と耳寄り情報をもらう。
下見をさせてもらい、いろいろツッコミどころ満載だったもののほぼ即決…実に自分たちで育てる甲斐がありそうな物件!!
トントンと話は進みサクッと購入、いろいろと想定して積み立てていたお金はありましたが一気に我が家は貧乏になりました、もう頑張るしかない。
近隣の方達にご挨拶をしたり、物件改修を専門家に相談したり…始まった感にワクワクドキドキ、ガクガクブルブルです!!
ゲストハウスネーミング決定 :
『大三島 素泊まり茶房 トマリギ』になりました!
自由に空を翔ける鳥たちが止まり木で羽を休めたりさえずったりするように、旅人たちがゆっくり休んだりお喋りしたりできるような、そんな空間を作りたい…ということで『トマリギ』という名前になりました。
また、敢えて『ゲストハウス』という単語は使わずに『素泊り茶房』としました。
事業の形としては完全にゲストハウスではありますが、それに加え、いろんな産地のいろんなお茶を提供することで、ゲストの方達にリラックスした時間を過ごしてほしい、そしていずれは自分達が育てた茶を味わって欲しい、という思いが『素泊まり茶房』には詰まっています。
名前も含めて愛してもらえるような場所を作れるよう頑張ります。
↑ ロゴのアイディアスケッチです。まだ決定案ではありません。これから推敲していきます。
事業計画作製 :
理念や目標、提供サービスいろいろ、プレゼンスを高めるアイディア練り、開始までのスケジュール、お金の計画、いろんな人との関わり…考えなければならないことは本当に吐くほどあって、今まで会社というシステムに甘えて何も考えていなかったことに気付きます…。
それでも、過去の職場の先輩らの言葉を改めて思い返してみたり、すでに開業した知人らに話を聞いたり、親や島の人や友人たちにあれやこれや教えてもらったり、本を読んだり…考えるヒントはいろいろあって、私は本当に幸せ者です。
夫さんと夜遅くまで口論したりしながら今も作成中、きっとこれは開業してからもずっと続くのでしょう。
物件改修計画 :
我らが『大三島 素泊まり茶房 トマリギ』の物件はゲストハウス開業ではタブーとされる100平米を超える建物です。
建物の作りは大きくなればなるほど、そして公共性が高いほど、様々な規制や基準が厳しくなるので『低コストでスタートさせ、小さく続ける』為には規制や基準の甘い小さめ物件を選択することが必須です。
でも、私達はそれをしたくない!!
せっかく島まで来てもらったのだからゆっくりと過ごしてほしいし、私達が提供したいサービスを提供するためにはいくらか広さが必要…そして何より小さな物件だから規制や基準が甘いからといって、安全や安心を犠牲にしたら意味がないので!!
敢えてしんどいスタートを切るのは覚悟の上です。
幸い、あるツテで建築士さんに改修の依頼ができたので、アイデアを一緒に考えてもらっています。
そうじ、片付け:
超が付くほど古い物件ではないですし(昭和の物件です)、つい最近まで人も住んでいましたが、やはり汚いものは汚い…
建物の中はいずれ改修のために壊す部分が多いので、今は目を瞑っていますが、建物の外の草木の暴れっぷりは凄まじく、放っておいても悪化するだけなので刈り込みました。
↑立派な門かぶりの槙がありますが、見事に上に育っています。もう少し横に育てたい。仕立て直し方知っている人いませんか…?!
↑ 放置されているお隣の土地も道路付近は少し刈り込みました。ジャングル化しています。
夏ぐらいから工事をはじめて、各種法規や規制に施設を適合させていったり、綺麗にしていく予定です。
出来るところは自分らで、出来ないところは専門家に依頼します。
いよいよといった感じです。
頑張ります!
不思議レモン瓶
面白いものを柑橘農家さんの患者さんから頂きました。
↑ レ、レモンがこんな口の細い瓶に入ってる!!ひっくり返しても出て来ませんよ!!
花が終わって、小さなレモンができたらすぐに瓶にその枝を差し込んで、そこから育てていくそうです。
日向すぎると瓶の中でレモンが蒸れちゃうから、適度な日陰で育てるのがコツや、なんて笑う患者さん、その遊び心、素敵すぎます。
↑ ホワイトリカーと氷砂糖を適当に放り込んで、不思議レモン瓶をそのまんま果実酒にしてみました。瓶がリッパなので何やらありがたみがハンパない。ガラス棚なんかに置いて飾りたい。そんなもん無いけど。
遊びごころ、遊びって大事。
カクカクしてシュッとして無駄のないものばかりがスタイリッシュではないのよ、美術も、人も。
(ワタクシ、なろうとしてもそんな人にはなれないと思うけれど。)
とにかくお酒の出来上がりが楽しみです。
GWは島外へ…
関西に帰省しました。
1日目はバンド仲間の結婚パーティー。
↑ バンド仲間どうしの結婚って嬉しいものです。あの日、あの時、間違いなく世界で一番幸せなフルバンだったと思います。とにかく楽しくてノリノリでした。おめでとう!末永くお幸せに!
2日目は移動と近場の散歩。
3日目はフリーになった時間があったので万博公園のニフレル (動物園のようでもあり、水族館のようでもあり…のミュージアム) へ。
↑ 大好きなオウムガイが間近で見られて感激。
↑お魚もいるし…
↑ 動物もいるし… (一心不乱に枝を齧るビーバー)
↑ 鳥もいます (こちらはまったく人に物怖じする様子がないエボシドリ)
↑ ケープペンギン。なんでこんなに可愛いのか。
フラッシュは禁止ですが写真はOKです…というかかなりフォトジェニック。展示はとても美しいです。掃除も大変行き届いている様子。
エリアによっては動物が足元や頭の上をすり抜けていくほど生き物と人が近く、子どもたちにとっては楽しい空間かも。
敢えてマイナス点を挙げるならば、わりと小さな施設なので展示生物の種類は少なめ。また、マニアックな学術的情報も控えめです。分類や生息地別の展示を望む人には物足りないかも。
総評としては「初心者向きエンタメ系動物水族館」と言ったところでしょうか。
↑ こんにちは〜こんにちは〜、の万博公園です。1970年の万博から約50年経ちましたが、人類は進歩して調和してるんでしょうか。
最終日は夫さんのお仲間の結婚式。
私は参加しないので神戸で暇になるというヨダレ垂れ事案発生。
↑ 神戸ハーバーランド。何度かバンド演奏させてもらったこともあります。先輩のカッコイイ演奏や、自分のソロのミスや、いろんなことを思い出しますね…。
↑ 小さくて濃い南京町。
↑ 小籠包大好き。台湾行きたい。
↑ 水餃子大好き。台湾行きたい。
↑ 台湾茶大大大好き。台湾行きたい。旅先では中国茶や紅茶の美味しいお店を探しますが、残念ながらアタリは大変少ないものです。しかし、ここでは大変美味しいお茶を淹れて頂きました。頂いたのは金萱茶(キンセンチャ)、ふわりと甘い香りが残り、すっきりとしつつも優しい味わい。もう、なんか雰囲気が雑なのとか、お店が分かりにくいのとか、どうでも良くなる感じ。お茶請けが瓜子(これは香瓜子 シャングワズ 味付きひまわりの種です。前歯で割って指でグシャッとして中身をペロッと食べます。…なんと分かりにくい説明。)なのも素晴らしい。メーカーによって味が違うのよね〜、中国や台湾に行ったらとりあえずコンビニでこれを買って、夜は同行人とペチャクチャ喋りながらパリパリ食べるのが最高!!
↑ おみやげは欠けて値引きされていた蓋碗(中国茶用の蓋つき茶碗、急須にもなるし湯飲みにもなる便利グッズ) と香瓜子。台湾行きたい。
大変幸せで満足なGWになりました。
ありがとう宇宙。
追記 :
↑ 不慮の事故にてメガネが真っ二つに!!ど近眼なのでメガネがないと色と明るさぐらいしか分からない程度なのです。ありがとうJ◯NS!1時間もしないうちに、しかも一万円で結構お釣りがくる価格で新しいメガネを作ってくれました。こういうのが都会のありがたい所。