古くてあたらしいお勉強
薬剤師たるもの、薬の勉強はして当然ですが、どうもとっつきにくい分野はどうしてもあるものです。
調剤薬局勤務なので、注射、点滴、ケモ(抗がん剤) などはホントに難しい…。
やはりこの辺りは病院薬剤師のほうが圧倒的に詳しく、よく勉強されています。
その代わり、日常の薬、外来で処方される薬は我々、調剤薬局薬剤師の出番です。
併用の可否、日常生活の注意点、実際の服用状況、副作用など、日々勉強させてもらっています。
…だけれど…それでもなんだかよく分からないところ…それが漢方です。
かなりの処方量があるにもかかわらず、なかなか理解できない、そもそも考え方がよく分からない…そんなモヤモヤを抱えて生活をしていたわけです。
どうせやるなら基礎から、と思い、最近は五行思想からやり直しています。
漢方に対して、なんだか占いのような胡散臭さを昔から感じていました。
今でも多少感じています。
それでも、少しずつ学ぶうちに、漢方って究極の実学なんだなぁ…と感心している自分もいます。
解剖学や薬理学、化学などがなんにも分からなかった時代、その時代のトップレベルの勘と知識の持ち主が何代も何代にもわたって実験と検証を重ね、あーじゃこーじゃとウンチクをこねくり回して、それなりに理論にまとめていったわけですから、当然といえば当然ではあります。
西洋医学をメインで学んでいると、こういう理論の立て方は新鮮に感じますが、原始の科学を見るようで興味深いものです。
これが全てだとは思っていませんが、漢方を知ることで新しい世界が開けそうなのでしばらく気合い入れて勉強してみます。
生き物らしく、自然の中で生きる上で、こういう知識はどこかで役に立ちそうですしね。
何事もトライ、トライ!