大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

イノシシをたべる (グロ画像はありませんよ〜)

ほんの少し郊外になれば何処でもそうかもしれませんが、大三島もやはり獣害に苦しんでいます。

 

ひどいのはイノシシ。

もう、ミカンからサツマイモからサトイモからジャガイモから、ツルの垂れたキウイや低いところになったイチジクなどまで片っ端から食べられてしまいます。

お茶の木も何本か掘られてダメになってしまいました。

根元にいるセミの幼虫やミミズなどを掘りに来るようです。

 

普通に生活していても、あ!イノシシ!なんてことは結構あります。

 

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↑ 写真は悪いですが、逃げるウリ坊たち。夏はよく遭遇しました。

 

もちろん、猟師さんや、免許を持っている農家さんなども必死で捕まえてはいるのですが、なかなか増えるペースに追いついていないのが現状です。

 

ちなみに、わたしも罠猟の免許だけはとりました。

まだ何も捕まえてはいませんが…。

狩猟者登録しないと狩猟はできないので、しばしお預けです。

 

 

とまあ、そんな大三島の困ったイノシシを活用しよう、と立ち上がったのが「しまなみイノシシ活用隊」

しまなみイノシシ活用隊 イノシシ肉 « えひめの食財ファイル

 

この、しまなみイノシシ活用隊がプロの技でさばくイノシシ肉…2017年1月20日に初開催された「利きイノシシ」のイベント「第一回日本猪祭り」ではグランプリを獲得した名実ともに日本一のイノシシ肉…を時々食べるのですが、これが美味いのです。

 

普段、イノシシ肉以外は鶏肉やごくわずかに豚肉しか食べない我が家ですが、久しぶりに牛肉など食べると「うわ、牛独特の臭いがする!」と思うぐらい、止めさし (罠にかかった獲物の息の根を止めて血抜きすること) のしっかりされたイノシシ肉は臭みがありません。

 本当に美味しいです。

 

 

…とは言え、変化がないと飽きてしまうので、いろんな薬味を加えてつみれにするのが我が家のお気に入り。

 

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 ↑ 肉をフードプロセッサーでミンチにして、薬味を加えて使います。使えない分は冷凍します。カラフルなお皿に入れてあるのは庭でとってきたネギ、ニラ、シソ。生姜は買ったものです。写真にはありませんが、庭でとれたニンニクと生姜を混ぜたものも作りました。

 

 

冷凍すれば多少は持つし (自己責任ですが)、味のバリエーションがいろいろ増えるので、餃子に、鍋に、ハンバーグに…と活用し放題です。

 

綺麗な塊の肉は自家製醤油麹に軽く漬け込んで焼肉に。

ほとんど赤身の筋肉質な肉なので、醤油麹で柔らかくなったぐらいが食べやすいと感じています。

 

 

解体の現場にも何度か混ざらせてもらっています。

止めさしの一瞬、銃声のなるその時だけは「かわいそう」なんて思いましたが、人間も人間の生活に必要な縄張りを守らなきゃいけないので、最近は有難く頂くのみ。

マグロや鰻のようにやたらめったら取り尽くしたり、近くに沢山いるわけでもない珍獣をわざわざ食べたりするのはどうかと思いますが、その土地でとれる何かしらの肉を維持可能なレベルで無駄なく有難く頂くことに関しては至極まっとうなことだと考えています。

 

 

きょうも、いただきます。

いのちを、いただきます。