大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

なぜ大三島へ? その2

だいぶ前、「なぜ大三島へ?」という記事は書いたのですが、今日、人としゃべっていてそういえば…と思ったことがあったので再度改めて書いてみようと思います。

 

⇓ 前の記事はこちら

morimi2016.hatenablog.com

 

 

まず、島はすべてがコンパクトで便利です。

 

島という限られたエリアに役所、銀行、郵便局、スーパー、ホームセンターなどがまとまっているので、とても生活しやすいです。

(「一面田んぼの田舎」「山の中の集落」などになると、幹線道路や市街部まで出ないと役所やお店がなくて不便だったりします。)

確かに、選べるほどお店はありませんが、それでも不便するほどに何もないわけでもない(このへんの感覚は個々人によってちがうので、あくまで主観的な感想です。)です。

 

 

 

そして大三島は高速道路で本州、四国につながっているのもいい!

 

ちょっといつもと違う場所で観光したい、それなりのモノを選んで買いたい、などのときは本州や四国に出る必要はありますが、それも高速道路でビューンなので車さえあれば苦になりません。

実家のある関西圏に帰るのも車で一発、例えば大三島から吹田までならばゆっくり休憩しても4時間程度、道も空いているので正直「吹田から関空まで」とかのほうが感覚的にはよっぽどしんどい…。

(なので、車滅びろ、マジ運転無理!!って人には決して便利な島ではないです、あしからず。都会より道はすいてるし、信号や分岐などあれこれ判断を迫られないので運転レベル自体はそんなに高くなくても大丈夫だとは思いますが。)

 

 

 

そしてそれなりの人口規模なのが良いです。

 

いっとき住人が2万人を超えていた大三島、今は5~6千人程度の人しか住んでいないわけですが、どうにもならないほど人がいないわけでもなく、かといって人がごみごみいるわけでもなく…まぁ、閑散としているといえばそうですが待ったなしの限界集落というほどでもないのはうれしいところ。

(もちろんこのまま減り続けたら地域の存続が危ぶまれるのは事実です。課題は山積しています。)

適度に人恋しく、人にやさしく生きていけます。

やっぱりね、毎日満員電車にすし詰めにされていると「知らない人にもやさしく」なんて無理です。

少なくとも私はそうでした。

ぶつかられたらくそったれ!とも思っていましたし、足踏まれたらイラッとしていました。

「ああ、なんでこんなにイライラしてるんだろう。私以外の人もみんな忙しいし何か事情があるかもしれないのに何でこんなに怒ってしまうんだろう」って悩んでしまうタイプだったので、本当に人ごみのなかでの生活に向いていなかったんだと思います。

 

 

 

あと、適度に移住者や過去に都会暮らししていた人がいるのは心強いです。

 

いわゆる「よそ者は村八分」みたいな空気は全然ないです。

私ら世代より前にはそういう空気もあったとも聞きますが、すでに移住者がちょこちょこ住み着いて地域に溶け込んていだり、新しい風を吹かせつつも徐々になじんできているので案外「都会から来たんな、田舎やけどがんばりよ」と昔から住んでいる人たち言ってくれる土壌ができています。

個人個人の「そりが合う、合わない」は当然ありますが、「移住者だからダメ」と決めつけられることがないのは安心です。

 

また、大学や専門学校が島の中にないせいもあって、島で生まれ育った人たちも人生のうちのいくばくかは都会で生活していることが多いです。

親戚が都会で暮らす人も多いですし。

なので、「都会は便利で田舎は不便」なのも「都会は不便で田舎は便利」なのも理解があります。

住んでいる人たちといろんな話をしていると、昔から住んでいる人でも最近住み始めた人でも「大三島が好き」という人が本当に多いのですが、「大三島しか知らないから大三島が好き」じゃなくて、「他も知っているけれど大三島が好き」なのはすごいことです。

 

 

 

地味なポイントだけれど、とてもいいのが図書館と温浴施設があること。

 

いわゆる蔵書はもちろん、絵本、紙芝居、漫画、雑誌からDVDやCDまである図書館が近くにあるのは本当に便利です。

基本は「図書館では静かに!」なのは当たり前ですが、島の図書館は子供が少し泣いちゃったり、司書さんに本を尋ねたりぐらいならばピリピリしない空気感も好きです。(都会の図書館って、勉強禁止!会話禁止!咳払いでも禁止禁止禁止!!って感じがあって怖いこと、ありません?!私だけ?!)

落語のCDがたくさんあるのは幸せ。(悪阻で動けないときに落語を聞き始めて以来、ちょっとした個人的ブーム。)

絵本がたくさんあるのは娘も幸せ。

農業関係の本やお茶関係の本がたくさんあるのは夫も幸せ。

 

お風呂も、あー疲れた!って時には欠かせないです。

引っ越して今の家に移ってからはそれなりに快適なお風呂生活を送っていますが、それでも時々大きなお風呂に入りたい。

なんなら毎日入りたい。

(娘が大きくなってきたら定期券買おう…。)

しまなみ海道のなかで、図書館も、大きな温浴施設もある島は大三島だけ、です。

 

⇓ ちなみに過去のお風呂生活に関してはこちら

morimi2016.hatenablog.com

 

 

そんなこんなで、なんだかちょうどいい、心地いい島なんです。大三島って。

自然があって、独特の文化があって、なんか田舎ってステキ!なだけでは移住しなかったと思います。

わりとその辺、夫も私も打算的で現実的です。

病院が少ない、専門病院は陸地に行かないとない、高速道路が高価い、など困る点はありますが、それらと生活の快適さを天秤にかけた上で移住を決めたのは事実です。

大三島に移住して4年、子供も生まれましたが今のところ、後悔もないですし、メッチャ不便!マジ不快!と主張したいほどの事は全くありません。

 

 

 

ま、あれこれあれこれ考えて、結局「ノリと勢いと何かの拍子」で移住したのは真実ですけれどね!!

人生って、そんなもんじゃないですか?

 

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冬の海も好き