大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

あけましておめでとうございます

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↑ 娘に「離乳食でお正月」を。

 

あけましておめでとうございます。

皆様にとって今年が佳き年でありますように。

 

 

正直「お正月感」はそんなにありません。

気持ちの良い天気の、冬の一日、といった感じ。

掃除をして、年賀状を書いて、しめ縄や鏡餅を飾って、ほんの少しだけお正月料理の準備をして、初詣に行きたいな、と考えているからほんのりと「お正月だな」とは思いますが、「うおぉぉ!年が変わるぞ!変わったぞ!」みたいな感じはありません。

歳をとって「慣れてしまった」のか、それとも世間のお正月感は「メディアに作られた幻想」なのか…。(我が家にテレビはありません。)

どちらも正解のような気がします。

 

それはそうと、紅白でAI美空ひばりの歌が流れたそうですね。

見ていないので何とも言いようがありませんが、すごく気持ち悪いのは私だけでしょうか。

やだなぁ、死んだ後に引っ張り出されてあることないこと喋らされたり、歌わされたり。

文章で書きあらわされたり、俳優さんが演じたり、写真や映像、音源などから「再現」されるのは気持ち悪くない。

きっとそれは「故人であることはしっかり理解できるから」だと思います。

AIでの再現は「故人を生き返らせる」感覚が強いから気持ち悪いです。

「故人であることを理解してAI〇〇さんを見たらいいじゃない」と言っても、「AI知らない人」が本当に生きているのか、亡くなっているのかなんて…分からなくないですか??

文章だけのハガキでも音声だけの電話でも詐欺が横行し、映像だけの写真でもインチキやせ薬は飛ぶように売れ、映像だけのYouTubeでも影響力は計り知れないのに…。

 

未来は確実に来ている。けれども、このままでいいのか。

漫画や映画の世界の「人造人間」とか「AI世界侵略」とかがリアルにチラつきます。

それぞれの技術を開発している人たちは「便利だから」「有用だから」と考えているのはよくわかります。

iPS細胞の山中教授がサイボーグを作る事は絶対ないでしょうし、AI美空ひばりプロジェクトに関わった人が「ワタシワタシ美空ひばり詐欺」をしようと思っているとは全く思っていません。(なんじゃそりゃ)

ただ、悪用する人間は、やっぱり、いる。

悪用するつもりがなくても。

ダイナマイトのように。

核技術のように。

なんだか、そら恐ろしい話です。

 

正月なのにぱぁんと明るいコトでなくてすみません。

明るくないついでにもう一つ話題を。

 

最近、とにかく面倒だと思っていることは

「前例がないから…」

というフレーズですべてがストップすることです。

 

悪いことも「前例がないから対応できない。今から対応の仕方を考える。」

良いことも「前例がないから評価できない。今から本当に評価していいのか考える。」

 

こんなんだから良いほうにはなかなか変わらないし、悪く変わっちゃったことはなし崩しにOKになっちゃうんだよ!!

もう!!

(あれこれ私怨もあるため熱くなりがち。)

 

少なくとも「我が人生」や「家族や稼業」に関してはスピーディーに判断して、どんどん行動していきたいです。

あの時野放しにしたからエライことになった…あの時イイ!とすぐに動かなかったから取り逃がした…というのは嫌だし、仮に判断が間違っていたとしても「あの時、自分が判断した」ならばその時点で自分の責任で対処したいものです。

 

つい半日前ほど前に「2020年の目標は2020年になったら考える」と言いました。

「我が人生」や「家族や稼業」に関してはスピーディーに判断して、どんどん行動していく。

これですね。

これですよ。

 

文章を書くと、見つかりますね。

自分が思っていること、考えていること。

案外頭の中だけではどろりどろりと溶け合っていたりして自分でも何が何だかよくわかっていなかったりします。

ごちゃごちゃ書いてみてよかった。

やっぱりブログは続けよう。

 

何はともあれ、今年もよろしくお願いいたします。

 

10年分生きた気分の2019年

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晦日ですね。

私にとって2019年はあっという間で、そして、ものすごく濃い一年でした。

10年分生きた気分です。

…ちょっと言い過ぎ?!いや、それぐらい言ってもいい気がします。

それぐらい盛沢山な1年でした。

 

1月

ゲストハウス建築の打ち合わせ。昨年末に解体して、再度計画を練り直し。

なんとなく完成図が見えてきたような…まだ見えないような…。

 

2月

引っ越しに向けて宮浦(みやうら)の家の手入れ。業者さんにあれこれ工事してもらう。キッチンなどはDIYで改修。あとは猛然と掃除。

 

3月

荷造り、引っ越し。

住み慣れた台(うてな)から新天地、宮浦へ。

まあまあ腹が重い。それも当たり前、この時妊娠8か月。

 

4月

とうとうゲストハウス基礎工事が始まる。

引っ越し後の手続き、片付け、その他ごちゃごちゃ。

腹が重い。胃がむかむか。産休に突入。

 

5月

産休、体はとてつもなく重いが元気だし、暇だし…ということで猛然と庭や植物の手入れ。(産後はできないだろうからゲストハウスの周りだけでもやっておきたかった。)

ゲストハウスの塗装などお手伝い。上棟式

そんなこんなしているうちに娘、誕生!!

実母が来てくれてあれこれ世話をしてくれたのは本当に助かった。

 

6月

産後の経過はまずまず、噂には聞いていたがとにかく股や尻が痛い。

月のはじめのうちの脳みその中は「股と尻」:「娘」:「その他」=6:3:1ぐらい。

月の終わりごろには「娘」:「その他」=9:1ぐらいになったけれど、人生であんなに股や尻の心配をする時間はこれまでもこれからもないのでは。

ゲストハウス建築はモリモリ進んで、見ているのがとても楽しい。

 

7月

お宮参り。義父母が来てくれた。いい写真が撮れて嬉しかったなぁ。

ゲストハウスの看板やホームページを作ったり、家具等を考えたり入手したり、こまごましたことが多くて大変。

 

8月

ゲストハウス建築はもう一息!

出産あれこれでぶっとんでしまった家の片付けをしたり、ゲストハウスの開業準備をしたり、こまごまと忙しい。

ゲストハウスの塗料、看板の塗料、娘の保湿剤、お菓子のクリームなどとにかく「塗る」作業が多かったように思う。

 

9月

ゲストハウス建築ほぼ終了!消防検査合格!!

エアコン等電化製品を取り付けたり、庭や駐車場を整備したり、ショップカードを作ったり、開業準備はいつか本当に終わるのだろうか…と思った。

秋祭り。新地(しんち)で参加するのははじめて。台(うてな)とはまた違った祭り文化があって、おもしろい。

咳が止まらない。あまりにもひどいので受診したところ、人生初の喘息認定。

主に近隣の方向けのゲストハウス内覧会開催。

 

10月

娘の可愛さが変化。

「ただ小さくてふわふわした生き物」として可愛かったのが、「ひとりの人間」として愛しく感じるように。

細かい開業準備に追われる。

そしてここにきて保健所の許可関係で行き違いがあり時間がかかってしまう。

地味にメンタル削られる系のやりとりが続く。

メンタル以上に削られたのはお金でしょう、「機会損失」にgkbrですよ。

 

11月

娘の可愛さ爆発。夫も私も立派な親バカに。

保健所関係すべて終了!長かった!長かった!!長かった!!!

晴れて「大三島素泊り茶房トマリギ」が開業。

すぐに予約が入るはずもなく、開業後も開業準備のようなことをチビチビこなしながら生活。

 

12月

ゲストハウスにお客様や予約がポツポツ入り始め、じわじわと「開業してよかった」と喜びを噛みしめる。

繁忙期のオペレーションや海外のお客様対応、トラブル対応、会計処理、今後の営業展開などに不安を抱えつつも、とにかく幸せ。

ゲストハウスの共有スペースでの会話の化学反応は本当に面白い!!

娘は元気にすくすく成長。重たい。(もっと重たくなるのかと思うとぞっとする。)

 

 

 

こんなところでしょうか。

引っ越し→ゲストハウス建築しつつ出産→開業準備→開業(イマココ)といった感じですね。

濃かった…盛沢山だった…。

娘は可愛いし、ゲストハウスも可愛いし、ちょっとずつ整理している家も可愛いし、謎の「KAWAII文化」が我が家に花開いています。

 

こんな盛沢山な一年を無事に過ごせたのはいろんな人のおかげです。

出産関係では職場、病院、家族親戚にお世話になりました。ありがとうございます。

ゲストハウス関係では建築士さんや大工さん、左官さん、設備屋さんや電気屋さん、壁屋さん、建材屋さん、畳屋さん、基礎工事屋さん…その他いろいろ、ものすごい数の人にお世話になりました。ありがとうございます。

(あれこれ注文したり相談したりしつつ、現場にまじってゲストハウスを作れたのは本当に楽しかったです。人生イチの高い買い物でしたが、たくさんの専門家が力を合わせて一つのものを作っていく姿は壮観でしたし、価格の理由も納得です。現場にいすぎる施主ですいませんでした。すごい勉強と経験ができました。)

子どもが生まれたり、商売を始めたことで島の人たちとより関係が深くなりました。あれこれ教えていただきありがとうございます。

 

いろんな楽しみが枝分かれした1年でした。

これからどの枝にどんな花が咲いていくのか、ただひたすら楽しみです。

しっかり楽しみの木に水やりして、手入れしていけたらと思います。

 

2020年の目標は2020年になったら考えます。

とりあえず、2019年の総括はこんなもので。

何か新しいことをしていたい

くたばっていません、こんばんは。

 

娘は元気にすくすく育ち、もう6か月です。

早すぎる。早すぎる。

なんというか、可愛すぎる。

娘の周りがぼうっと輝いて見えるほど可愛いです。

ミルクのような甘い匂いと大人顔負けのかぐわしい屁を放ちつつ、毎日盛大に髪の毛を爆発させ、宇宙語をさかんに喋り、でんぷん糊のような離乳食をあちこち擦り付け、おもちゃを投げたりかじったりする不思議な生き物…こんなに可愛く思うとは…結構「意外」です。

 

正直、子どもというのはそこまで好きではありません。

いや、好きといえば好きなんだけれど…走り回る子どものあの圧倒的エネルギー、あどけない笑顔で「おばちゃんゴリラみたいだね」と言い放つ無敵さ(実話、もちろんゴリラ=ワタクシですことよ。)、ところかまわず寝落ちる自由さ…あのへんの「大人が失ってしまうもの」が眩しすぎて正直辛い。

 

あと、親御さんや周りの目が怖いというか…。

走り回る子どもにぶつかられたら「大丈夫?怪我していない?ここは走るところではないから周りに注意をして歩こうね」と言っていいのか?

危ないことをしようとしている子どもに「危ない!!」と言っていいのか。

いまどき、いろいろややこしいので「下手に他人様の子どもにかかわると犯罪者になりかねない」じゃないですか…。

なのに子どもはおかまいなしに大人にかかわってくるわけですよ…痴漢冤罪的な怖さ、ありません??

 

まあ、そんなことで、子供は好きだけど辛い、だったわけですよ。

それがどうしたことでしょう、娘は可愛い。

産前、「我が子が可愛いと思えるだろうか…」とやきもきしたのはなんだったんでしょうか。

 

一応、ここで断っておかねばならぬのは、娘は「比較的手のかからない子」であること。

そして「比較的私も元気」で「夫がほぼ24時間すぐそばにいる」こと。

それから「島の環境が楽ちん」であること。

 

娘は新生児のころからギャンギャン泣き続けることは少なかったし、よく飲みよく食べよく寝て機嫌よし、いまのところ病気は軽い咳と鼻水程度まで。

私も産後しつこい咳が続き、人生初の「喘息認定」をされた程度でその他は特に大きなトラブルなし。(とはいえ、産後は身体が弱っているんだな、と実感。)

そして夫はすぐそばにいる…新生児のときから二人で育児を開始できたため、子育てに関してすれ違いがない!これ、すごいことでしょ!?!?

島では泣き声を心配する必要はあまりないし、気を遣う公共交通機関での移動がないのは本当に楽!!(病院が遠いのは難点ですが、激混み、激待ち、というのは未経験です。)

 

病児のケアや、良く泣く寝ない子、飲まない食べない子、敏感な子などを育てるのは本当に大変だ、ということはよく聞きますし、自分の体調やメンタルが狂った状態でワンオペ、あるいは「手伝ってやるよ」的協力者しか得られない育児は本当に辛いだろうということも容易に想像がつきます。

 

 

ゲストハウスに出費ばかり続いて、収入がないのは非常に辛い、ヒジョーに!辛い!ですが、楽しい子育てができているのはひとえに夫をはじめ理解ある人たちに囲まれているから、環境が恵まれているから、だと思います。

 

結論、ウチの子は可愛い、ばんざーい!

 

んで、ですよ。

 

ちゃんと宣伝しろ、って話ですが、ゲストハウス、開業しました。

(一応SNSの宣伝ははじめています。)

11/23にこっそりオープンしています。

最後までばたばたして、しかも許認可関係で時間がかかって予定よりずいぶん遅れましたが、何とかオープンできました。

ああ、うれしい。

本当に、うれしい。

 

oomishimatomarigi.wixsite.com

 

無い知識を総動員してHPも作りました。

プロの方たちからすると「素人臭」がムンムンと漂い息苦しいかもしれませんが、負けず見ていただければと思います。

 

ありがたいことに初のお客様にもすでにお越しいただき、来年の春などにいくつか予約を頂いている状況です。

エイヤ!で動いていたここまでとは対照的に、ここからはマメに、マジメに、コツコツと、です。(移住、転職、開業、なんて正直エイヤ!じゃないとできないです…。)

どうぞ、トマリギをよろしくお願い申し上げます。

 

 

ゲストハウスを開業して、いよいよ思うのは「何か新しいことをしていたい!」ということ。

なにかサービスや運営方法を工夫するのもいいし、庭をステキにするのもいい、ものづくりをして売るのもいいし、なにか特技が増えるのもいい。

とにかく「ここで満足」しちゃうとつまらない。

毎日大冒険と大発見を繰り返している娘を先生に、とにかく新しいことを少しずつでもしていこうと思います。

(基本は意識低い系なので、あらゆるオポチュニティからアグリーにインスピレーションを得つつムーブメントを巻き起こして何かにコミットする!とかインフルエンサーになってやる!みたいな気持ちはありませんが。ええ、すいませんね、意識低い系で。)

ゲストハウス近況《更地⇒棟上げ編》とゲストハウスって何だ?という問い

さてゲストハウスの近況ですが…

めっちゃ進んでいます!

 

どれぐらい進んでいるかというと…

 

before

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こんな更地から…

After

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こんな立派な建物が育ってきました!!

すごい!!早い!!

 

改修予定物件の壁をはがして調べたところシロアリなどにやられてすっかりボロボロになっているのが判明したのが昨年の秋。

ひとまず解体を、ということで更地にしてもらったのが昨年の冬。

解体と同時に予定を改修から新築へと路線変更し、建築士さんたちに希望を伝えて新規で設計をしてもらい、こんな感じで行こう!となったのが今年の春。

 

いったん決まってしまえば工事は早い!

4月に基礎工事、大工工事がそこから始まって、5月中旬には棟上げです。

職人さんたちの働きぶりには脱帽するばかりです。

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基礎工事の風景。捨てコン(基礎のさらに下に設ける無筋コンクリート)という単語を覚えました。テストに出ますよ!

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土地が低めなので高めに基礎を作ってもらいました。

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奥に見える大きな車はコンクリートポンプ車。シン・ゴジラヤシオリ作戦だ!!と夫婦してはしゃいでいました。

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枠をはずすとこんな感じ。なんとなく部屋割りが見えてきます。

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ここからはちまちまと私ら夫婦もお手伝い。木材塗装をしています。自然塗料を使用。とってもいい香り!

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大工工事開始!基礎の上にどんどん柱を立てていきます。

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大工さんたち、高いところもヒョイヒョイ登っていきます。屋根の土台ができると一気に建物感UP!

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気持ちの良いお天気のもと上棟式を執り行うことができました。餅撒きではご近所さんにもたくさん集まっていただき、楽しんでもらえたようでよかったです。

ここからは建物内部の構造を作ってもらったり、屋根を張ってもらったり、壁を塗ってもらうことになります。

 

 

ばっちり建物が育ってきているこのタイミングで今更なんやねん、という感もありますが、ゲストハウスって何だ?と改めて考えてみたいと思います。

いや、ほんま、建物の細かい造作をどうする?備品をどうする?資金繰りをどうする?…などと目先のことをやっているとだんだん「ゲストハウスって何だったっけ?」ってなるんですよ…。

このへんで一度頭の整理整頓!

 

いくつかの視点からゲストハウスというものを見てみると…

 

視点1)法律の定義

日本の旅館業法における簡易宿所簡易宿所営業」すなわち「宿泊する場所を多数人で共用する構造及び設備を主とする施設を設け、宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業で、下宿営業以外のもの」(旅館業法2条4項)を行う施設

そもそも営利目的であることは大前提です。

ウチもゲストハウス業で家族を養っていかなくてはなりません。

なので、きちんと法律を守ってしかるべき設備を整え、対価を得ることができるサービスを提供する必要があります。

ゲストハウスにおいて特徴的なのはドミトリーですが、これは法律の定義上、ある意味「なくしたくてもなくせない構造」とも言えます。

すべて個室にしてしまうと法律上のカテゴリが旅館・ホテルになってしまうため、施設基準もぐんと厳しくなり、一般人の資本で新規に作る事は難しいですし、通常複数の従業員を雇う必要がでてくるので安価なサービス提供も難しいと考えられます。

(平成30年に政令が変更になり、旅館・ホテルの最低客室数の基準が廃止されたので、今後違った形の旅館・ホテルが出てくるかもしれませんが…。)

逆に言えばこのドミトリーという構造はホテルや旅館にはないもの…というわけで、いかにこのドミトリーという構造を特徴づけるかが肝になるとも言えます。

 

視点2)旅行の変化

人数:

(以前)職場や所属団体の人、あるいは家族と。比較的大人数。

⇒(現在)パートナーや家族、気の知れた友人と。比較的少人数。

目的:

(以前)有名観光地散策、温泉、宴会、豪勢な会食、カラオケ、団体写真撮影、名産品やお土産購入などに限られていた

⇒(現在)ありとあらゆることに多様化(なんなら「気分のいいところで仕事をするため」など、今まで考えられなかったような目的で旅行をする人も大勢います。)

 

比較的少人数にしか対応できないものの、「宿泊する」という機能を最低限果たし、その他は自由にプランニングできるゲストハウス形態はある意味「時代のながれ」をよく反映しているものかもしれません。

 

視点3)ゲストハウスの得意・不得意

得意:

ホテル・旅館に比べて安価なサービス提供

自由なプランニングに対応

1:1のコミュニケーション

不得意:

食事提供

物理的にリッチなサービス(館内温泉、建物、調度品、送迎など)

大人数の同時対応

 

ほかにもいろいろありますが、得意・不得意をよく理解した上でそれをどのように生かすか、対策していくかを考えていく必要があります。

 

視点4)今後の外部環境

追い風:

少人数・多目的旅行が主流であることが続きそう

インバウンド増加の可能性

地域の活性化が感じられる(大三島・しまなみエリアにおいて)

逆風:

国内旅行人口減少

デフレ、さらなる低価格競争の激化の可能性

宿泊業界での淘汰激化の可能性

 

ざっくりと書き出してこんなもんでしょうか。

細かく書けばすごいボリュームになると思います。

 

 

 

…おおっ!ちょっとゲストハウスというものが見えてきたような気がします。

ここまではよくあるSWOT分析を「ゲストハウス」という大枠でやったようなものですね。

こんなふわっとしたメモ書きだけでも目の前の課題であったり、アピールポイントであったり、協力が必要な人や業界などが見えてくるものです。 

これにさらにより細かい地域的な特色や、私と夫の強み弱み、希望やこだわりなどを考慮していくと「満たすべきものを満たしており」「しかも差別化できて」「多くのお客さんに満足してもらえそうな」「私たちもやっていて楽しい」ゲストハウスができそうになってきました。(ここからの分析はヒ・ミ・ツ♡)

 

個人事業とはいえ、生活がかかっているので夫とあーだこーだ言いながら事業計画を書きましたが、誰を幸せにしたいか、何をもって幸せにできるか、といったおおもとの部分が見えなくなると

「らくしておかねほしい」

みたいな、実に短絡的で魅力のないものになりがちです。

事業計画を作るにあたって収支の見通しはもちろん重要なのですが、それだけでは生業にはなりそうもありません。

 

考えることはしっかり考えて、あとは手足を動かして、がんばれがんばれ私と夫!!

どんなゲストハウスができるか、お楽しみに。

大ニュースと言い訳

2018年の年末に記事をUPして以来ずっと沈黙を決め込んではや半年…巷では「あ、例の薬剤師、とうとうくたばったか。ええい、いい気味だ。」と噂になっているとかなっていないとか。

 

実は…ええと…大ニュースがありまして…

なんと…

我が家に第一子誕生!!

しました。

 

例の薬剤師、くたばっておりません!くたばっていることを期待していた人は残念!!

そして、いいニュースはみんなで祝いましょう!!わーいわーい!!

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尊い

 

…とまあ、UPが滞った言い訳ですが、妊娠出産も含めて2019年は1月から今まで本当に忙しかったのです。

 

1月:仕事始め、ゲストハウス着工前の打ち合わせ、あれこれ勉強会を押し込む(注1)、引っ越しの準備(注2)

2月:勉強会に次ぐ勉強会(注1)、帰省、引っ越しの準備(注2)、業者による自宅改修開始、自前での自宅改修開始

3月:業者による自宅改修終了、自前での自宅改修ひと段落、自宅掃除、引っ越しの準備⇒引っ越し(注2)、薬局の棚卸、夫「地域おこし協力隊」任期終了

4月:「妊婦、楽しくラッパを吹く」(注3)、産休突入、産前最後の帰省、ゲストハウス基礎着工、引っ越し後の片付け(注2)、ヘアードネーション(注4)

5月:ゲストハウス上棟、出産

6月:⇐イマココ

 

注1:勉強会とは

薬剤師たるもの日々勉強は欠かせません。寝る間も惜しんで勉強勉強…は言い過ぎとしても、新薬、新しい法規やルール、ガイドラインの変更、業界動向、忘れがちな基礎知識の復習など知識の更新は欠かせません。出産前のまだ体が楽なうちに最後の押し込み勉強をしておきたかったのです…。

 

注2:引っ越し

夫の「地域おこし協力隊」任期終了に伴い、貸与住宅から離れ、ゲストハウス予定地すぐ横の自宅へ引っ越しました。島内で距離もほとんどなかったため、自分たちで軽トラに荷物を積んで運び、大物家電だけ知人に助けてもらいました。(さすがに妊娠後期になると重いものはしんどい!危ない!無理!)

壁がはがれていたり、水回りの床がフカフカに浮いていたり、埃や前の住人の残していった汚れがひどかったりしたのもあって、改修や大掃除が必要でした。水回りや電気などは業者さんに改修をお願いしましたが、一部は自分らで改修!!

一部屋、壁がだいぶ朽ちていたので引っ越し前にしっくいを塗る予定にしていましたが、スケジュール的にそれどころではなくなってきたため作業途中で放置されています…。

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古いシンクを取り外し、古い壁紙をはがし、水撥ね予防に塩ビ版を貼り付けました。後ろでは業者さんがトイレや電気などを工事してくれています。

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しっくいがはがれ土壁が見えていたのでしっくいを上塗りする予定です。下地の整理とマスキングの途中で止まっています…いずれ…いずれやりますので…。


注3:妊婦、楽しくラッパを吹く

毎年春に枝垂桜の美しいお寺、教善寺さんで「島の音楽祭」というイベントにトランペットで出演させていただいています。今回はお隣の島、生口島(いくちじま)のプレイヤーさんたちと出演させてもらいました。

もう臨月まであと少し!お腹でかい!といった時期だっため各方面より「大丈夫か?」と心配されつつも大変楽しいステージになりました。(不良妊婦ですいません、ご心配おかけしました。)

島のイベントって、小さい子供が走り回っていたり、おじいさんおばあさんがそれを見守っていたり、なんだかゆるやか~なんですよね。出演者も出店者も近隣の人たちだし、お客さんと垣根がないというか…。

一流のプレイヤーをしかるべき対価を支払って招き、ある程度「わかる人」同士で集中して楽しむスタイルは正直好きです。そういう場合、子どもの泣き声や騒ぐ声や「わかっていない人」の存在がノイズになるのは理解できます。それなりの対価を支払っている分、集中して楽しみたい気持ちもわかります。

でも、たまたま集まった人どうしで、老若男女かかわらずみんなで楽しむスタイルもやっぱり貴重。子どもを気兼ねなく連れていけて、素人でも楽しめて、おしゃべりもして、みんなでなんとなく幸せになって帰ってゆく…そんな「島のイベント感」は本当に貴重です。

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桜満開!天気も最高!気持ちの良い音楽祭になりました。

 

注4:ヘアードネーション

病気や不慮の事故で毛髪を失った18歳以下の子どもたちに髪の毛を寄付する活動に参加してみました。

産後、自分の手入れをする余裕もきっとないだろうなぁ…というのも一つの理由ですが…、理由はともあれどうせ切るなら誰かのためになったほうがいいですよね。

興味のある方はリンクを参考に。

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こんなに伸ばしたのは久しぶり?はじめて?

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ばっさり!!首が太いのは無視してください。

www.jhdac.org

 

 

 

…どうですどうです??

UPが滞った言い訳ではありますがなかなか充実した半年じゃないですか??

本っっっっ当にバタバタしていましたが、わが子に会える楽しみ、新居を構える楽しみ、ゲストハウスがどんどん形になる楽しみ、その間いろんな人にやさしい声をかけてもらったり、新しく出会ったりで楽しみが多すぎる半年でした。

 

それにしても、お腹は大きくなるし、頻尿はひどくなるし、眠りは浅くなるし…産むのは一瞬だったけれど、産後の「体ズタボロ」での中の「不眠不休でフルタイムマザー開始」はなかなかのものだし、妊娠・出産ってすごいことですね。

(ちなみに経過に問題がなく、かつ体力的にも余裕があったためこれだけバタバタしてても平気だったわけで、正直出産前の引っ越しや腹圧をかける楽器演奏はおすすめしません。世の中の妊婦さん、自分をいたわってくださいね!!)

 

 

 

ちなみにゲストハウスの進捗に関してはまた別にUPしたいと思っています。

(6/11現在、基礎工事⇒棟上げまでは終了、電気や水道などの設備を準備しつつ内部構造を大工さんに作ってもらっています。)

お楽しみに!

2018年 仕事納め、反省、総評


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2018年、仕事を納めて参りました。

暖冬の影響か例年に比べ風邪や下痢など体調不良が少ない様子…インフルエンザの患者さんに至っては今シーズン一人もお会いしていません。

たいてい東京や大阪、あるいは広島市内や岡山市内など、都会でインフルエンザは先に流行するので、しまなみエリアでは帰省による人口大移動を終えた正月明けに流行しそうでちょっと怖いです。

 

 

大三島に移住して/薬剤師として働き始めて3年足らず、今年は足元を固めつつも来年以降に向けて大きく前進した1年だったように思います。

2018年1月1日に「今年の目標」として挙げたことの進捗はこちら。

 

『必ずする』

→ゲストハウスとなる物件契約、改修工事計画〜着工、許認可関係の申請、あるいはその準備

⇒思わぬトラブルで改修案は却下、新築案に変更。以前よりより良くなりそうな予感。先は見えてきた!

→茶畑の確定、契約、苗の発注

⇒畑は確定。愛媛(新宮)、熊本(南阿蘇、八代)、宮崎(高千穂、五ヶ瀬)の製茶のプロたちにいろいろと助言をいただき品種や栽培法、加工法を学んだ。苗の品種選定中。

 

『実現可能なこと』

→薬膳と漢方の資格取得

⇒取得済

→認定薬剤師の資格取得

⇒取得済

→ヘアドネーション (病気や闘病で髪の毛を失い、医療用ウィッグを必要とする子供たちに髪の毛を提供するボランティア)

 ⇒まだ切っていない。毛先が痛んできたので途中で毛先を切ったのもあってもう少し伸ばしたい。ある程度髪が伸びてきてからは伸びる速度が急に遅くなった気がするのは気のせい??

 

『こんな人になりたい』

→褒め上手、聞き上手

⇒仕事では努力したつもり。昨年より聞き上手になったと思う。プライベートではどうだろう、変わってないよなぁ…。

→整理整頓できる人

⇒ダメだぁ!!自分のちゃぶ台の周りはひどい状況!!

 

『レベルアップ、あるいは衰えないようにしたい』

大三島、しまなみを楽しむ

⇒とても楽しんでいる!知人友人も増えたし!!

→お菓子作り

⇒前半は比較的モリモリ作っていたが後半は忙しくほぼ作れず。作りたいよぅ!タルトやパイを極めたい。好きすぎる。

消しゴムはんこ、イラスト、手芸

⇒消しゴムハンコは多色刷りを研究中。イラストは頼まれた分はきちんと年内終了。その他手芸に関しては優先順位を下げました。

→トランペットの基礎練

⇒あまりできていない…けど、完全に遠ざかるほどでもない…。もう少しやりたい…。理論を少しかじってみたのはよい勉強になりました。

→健康、体力

⇒おかげさまで大病も大怪我もなく1年終われそうです。毎日の仕事と温泉と旬の食べ物と早寝(都会に住んでいた時より)が健康に良いのかなぁ。

 

 

まぁ、総評としては70点程度、及第点じゃないですか。

できることはしました。できないこともありましたが、優先順位を決めてものごとをする順序を整理しただけ。問題のある「できなかった」ではないと思います。

選択と集中』が1年のテーマでしたからね!

 

 

さて、来年はどんな年になるでしょうか。

 

世界情勢はだいぶきな臭いですね。

資本主義、民主主義はどこへ向かっているんでしょうね。

 

国内は元号が変わり、消費税が変わりますね。

いよいよ少子高齢化には拍車がかかり、多様化が進む感じかなぁ…。

きっと豊かと言えば豊かな時代なんでしょうが、重苦しい不安感が厄介です。

特に政治への絶望感がひどい。(別に誰が政治家になっても変わらないだろうという意味で。しがらみや利権でガチガチになりすぎているなぁ、と誰もが感じているのでは?)

 

島内は大きく変わる要素はないでしょうが、あちこちで古くからある商店が閉店しているのは事実。

一方で若い世代の活躍もあって明るいニュースも聞きます。

高校の存続が危ぶまれているのは非常にヤバい!

個人的には最もヤバいテーマなのでは、と感じています。

 

家庭内は変革の年になります。

また発表できるようになったら発表しますが、夫の地域おこし協力隊任期終了、ゲストハウスの開業、茶畑のスタート、引っ越し、その他いろいろが一気に押し寄せてきます…おそらくウチのことだけで頭がいっぱいよ!!となりそう。

楽しみすぎて不安過ぎておかしくなりそう!!

 

 

 

何にせよ出会った全ての人のお陰で戌年は元気に楽しく過ごすことができました。

本当にありがとうございました。

 

来年は猪年、畑を荒らす厄介者ですが、しぶとくたくましく、という部分はしっかり見習って生きたいと思います。

 

皆さま良いお年をお迎えくださいませ。

 

生姜収穫!

畑の端っこに少しだけ生姜を植えていたのですが、収穫までたどり着けました!!

去年は腐ってしまったのか何なのか…全然採れなかったので嬉しい!!

 

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↑ ひとつの種生姜からモリモリ増えてこんな感じになりました。

 

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↑洗って、葉っぱを落として…

 

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↑スーパーで見慣れたあの姿に!

 

 

薬味として使うのは当然ですが、乾燥させてお茶に入れたり、チャイにしたり、煮物に入れたりして使おうと思います。

もっとも、そんなに量はないので甘酢漬けやシロップは断念…よりたくさん育てたくなりますね。

 

素人の家庭菜園なので上手くいくこともあれば、目も当てられないこともあります。

こうやってなんとか収穫できた時には本当に嬉しいっ!!

そしていつも素晴らしい品質の作物を提供してくれるプロの農家さんありがとう!!