夏はヤマノ
↑ 家でラッパの練習がモリモリできたらいいのになぁ…
学バン (大学生のジャズビッグバンド) 出身の腐れラッパ吹きとしては、やはりヤマノ (ヤマノビッグバンドジャズコンテスト、夏の全国大会みたいなもん) というのは何やらアツくなってしまうものです。
野球好きがあーだこーだと問題点を挙げつつも甲子園を熱心に見ているようなものです。
機材車 (楽器を運ぶために借りる車、たいていハイエースとかボンゴとか) の賃料や移動費、スタジオ代などほんまに金がかかっていつもバンドのお財布はピーピーで大変だったなぁ…でもバンドでプレイするのは本当に楽しかった!!
学年が変わってメンバーが入れ替わり、最初は文字通り不協和音ばかりだったのが、だんだんメンバーの癖やら好みやらが分かるにつれお互いに音が寄り添って来るんです。
練習で技術的に出来ることが増え、サウンドが良くなるのは事実ですが、それたけではどうも説明がつかない「このメンバーだからできるプレイ」が見えてくるのがこのヤマノらへんでした。(あ、これは参加していたバンドの年間スケジュールならば、ですけれどね。)
私の参加していたバンドは年がら年中、Duke
Ellingtonの作品ばかりやっていたちょっと変わったバンドでした。
…うーん、これがホント、奇跡だったと言うべきか、泥沼の入り口だったと言うべきか。
時に理解不能で暴力的で気色悪い、それでいて常に甘美で紳士で大らかで力強いEllington Music…はじめは身体が受け付けませんでした。
こちらのキャパオーバーというべきでしょうか…!
ピカソが何やらすごいのは分かるけれど、好きにはなれない!的な感覚。
それでも、熱心な先輩ほだされ、楽器を吹くことがもともと好きなのもあって練習し始めてからは、もうズブズブ…。
宇宙や命や心を学問しているような感覚に近かったように思います。
Ellington に関しては好き嫌いを通り越しました。
他のミュージシャンの作品も聴くし、演るし、好きなものも沢山あるけれど、Ellington に関しては今でも特別!!
胸がギューっと、血液がグラグラっと、空気が急に濃くなったような、そんな感覚があります。
今年のヤマノも盛り上がったようです。
顔も知らない後輩さんたちが素晴らしい演奏をしたらしい、という噂を聞いて胸が熱くなっています。
あのバンド、このバンドも素晴らしかったそうだ、と大会結果発表を見てニヤニヤしています。
どこかで聴きに行きたいなぁ…ホント、ライブはいい、ビッグバンドはいい!
絶対いつか島でビッグバンドやります。
みんなはじめは腰抜かして目を白黒させて、そのうちノリノリになってイェイ!とか言ってくれるようになったら最高です。
今はゲストハウス計画で手一杯ですが、絶対、絶対、この計画は実現します。
ヤマノ関係者各位、お疲れ様でした。
顔も知らぬ後輩さんたち、お疲れ様でした。