大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

生き物とヒトとの付き合い

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↑一時回復してきたかのように見えた金魚

 

お祭りの金魚すくいで娘がもらってきた金魚がいます。

はじめから白点が付いて調子が悪かったのですが、絶食や薬や水温管理などいろいろやってみて一時は多少回復してきたように見えていました。
でも昨日の晩ぐらいから急に弱ってあっという間に危篤状態…悲しいですが、一時の癒しとわくわくを与えてくれた金魚と出会えたことにただただ感謝しています。


長年飼っていた亀も死んだばかり…水生生物はなんだか悲しい事が多くて辛いです。

 

 

 

一方でモルモットはプイプイ鳴きまくり、犬はキュンキュン甘えまくり…。
元気元気で100点満点です。
犬は甘噛みがなかなか取れず苦労していますが、多少分かってきている気はするので気長にやるしかないですね。
基本はただただ甘えん坊なのに素直に甘えられない不器用な子です。

 

 

 

生き物を飼うというのは基本エゴだと思っています。
それは伴侶動物でも、産業動物でも、実験動物や保護動物でもみんなそう。


でも、ヒトという生き物は本質的にエゴな生き物で、そうでなければ生きていけないと思っています。
山を開くのも、土地をならすのも、海を汚すのも、土地の生態系とは関係ない草木を育てるのも、みんなエゴでしかありません。
ヒトは素っ裸でありのままの自然の中で生きていけない生き物ですから。

 

道具を使うサルがいたり、糞が地形を変える鳥がいたり、餌を育てる蟻がいたり、一面的に見れば「ヒトっぽい」ことをする生き物ならけっこういるものですが、意図的にやっているかといえばそうではなくて、たまたま上手くいったから繰り返している、あるいは生活していたらたまたまそうなった、というだけで、ヒトほど意図的に「自分らの為に環境を変える」生き物はいません。

 

 

 

そんなヒトは地球の悪役なのか、といえば、私はNOだと思っています。
環境を変えるナニカがあって、新たな進化や新たな時代が始まるわけで、たまたまそれがヒトだっただけで、それって悪でも善でもないじゃないですか。
光合成をする生物の登場が太古の大気組成をガラッと変えてアレコレ死んじゃったけど、別に光合成をする生物は悪くも良くもじゃないですか。
たまたま生まれただけだし、たまたまそれが環境を変えちゃっただけだし、それで滅んだものは運が悪かったねぇ、ってだけで。

 

ヒトも未来永劫繁栄し続けるとは思えないし、いまのヒトという種族がこれ以上の生物的な進化は遂げる事がないと思います。羽がついて飛べるようになるとか、水中で息ができるようになるとか。
そんな種族が現れたらヒトではなく、ネオ・ヒト的な存在としてさっくり現ヒトを滅ぼして大繁栄するんじゃないですかね。

 

 

 

というわけで、何が言いたかったかと言うと、今のヒトはヒトとしての近視眼的なビジョンを持ちつつ生きる他ないと思います。
つまり、せいぜい子や孫程度がマトモに生きていけりゃいいな、的な感じで生きる他ない、ということです。
当たり前のように動物を飼ったり、植物を育てたり、山を削ったりならしたりしながら生きる他ないんですよ。

 

そうなると、野犬や野良猫ばかり増えまくるのはヒトサイドから見た時に不衛生だし危険じゃないですか。
ペットはペットとして(半ば強制的に)寄り添わせているんだから、こちらもそれなりの誠意を持って寄り添うのがヒト流の落とし前だと思います。


ヒトと寄り添って生きる他ない産業動物や品種改良された植物などは必要な数をなるべく効率的に育てるのがベストじゃないですか。
産業動物をゼロにして生きていけないんですから、ヒトは。
大事に育てて、継がせて、さらに良いものを選んでゆくのが子孫への引き継ぎ方だと思います。

 

なるべく環境は破滅的に壊さないように利用していくのがまぁ妥当なところでしょう。
破滅的、というのがミソで、ナンボか壊すのはもうしょうがないんですよ、ヒトなんだから。

 

 

 

冷蔵庫に入れた魚をウマイウマイと食ってヒーター入れた水槽に沈む金魚の危篤に涙するのはヒトという種をヒトたらしめているエゴのなせる技で、まったくアンビバレントなものではないと思っています。

 

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↑人みたいな顔をする犬