大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

震災と大三島

大三島に移住する直前に住んで、仕事をしていた北摂エリアが地震で大変なことになっています。

とりあえず、親戚や知人は無事だったようで良かった…けれど、やはり相当な地震だったのは事実なようで、知り合いの家でも食器が飛んだ、冷蔵庫が勝手に開いて中身が散らかった、ガラスが割れた、棚が倒れた…などの被害が出ているようです。

 

 

 

子供の頃、阪神大震災で祖父母の家を失っています。

子供の記憶なので曖昧ではありますが、相当なショックだったのは間違いありません。

当時住んでいた岡山でも結構揺れました。

テレビが映し出す、街全体を包み込む火事や阪神高速が倒れている姿…その記憶はしっかり残っています。

 

東日本大震災が起きたのは京都の病院で実習をさせてもらっていたときです。

ちょうど混合作業をするために吊るしていた抗がん剤の点滴がブラブラと揺れて、目眩のような感覚がしました。

あの時、ざわつく現場で薬剤師長が「ここは病院だ、落ち着いて現場を回せ、ミスするなよ!」と言ったのは印象的でした。

普段はわりとヘラヘラしている (失礼!)人なのですが。

宿直室のテレビで、綺麗に整えられた畑を黒い海水が走る画像を見てただ事ではないと背筋が凍ったのを思い出します。

その後も患者待合室のテレビで原発が煙を吐くのを見て震えたり。

 

熊本の地震は、正直馴染みのない場所だったので「遠くで起きた自然災害」という感が強かったのですが、この前熊本に初上陸したときに「これは本当に大変な地震だったんだ」と思いました。

サイボーグのような熊本城、町のいたるところに残る傷跡…今も3万人以上の方が仮設住宅暮らしされているそうです。

すでに「過去の話」になりかけているのが怖いところです。

 

 

幸い、私自身はいっぺんも地震で命の危機や生活の不自由を感じたことはありませんが、地震は怖い、とにかく怖いです。

少しでも防災を意識してみようかな、ということで、大三島ハザードマップを貼っつけてみます。

これは南海トラフ地震を想定して作られたマップなので、直下型ならまた別のお話になります。

(ただし、分かっていないだけかもしれませんが、現時点のデータでは大三島活断層は通っていないことになっています。直下型地震が起きる可能性はそんなに高くないのかな、と分析してはいます。)

 

 

 

地震ハザードマップ

http://www.city.imabari.ehime.jp/bousai/bousaimap_jisin/jisin04.pdf

 

津波ハザードマップ

http://www.city.imabari.ehime.jp/bousai/bousaimap_tunami/tunami10.pdf

 

 

*海ぎわ、山ぎわにかたまる集落

*全国平均より進んだ高齢化

*建物の老朽化 (ほとんど既存不適格)

*火災に弱い (集落の作りが狭い、木造密集)

*橋が落ちたら物流遮断

*官公庁機能、防災機能のキャパシティ

*すぐに助けてもらえない地理的要素

 

このへんが課題でしょうか。

 

 

 

一方で大三島の良さもあります。

 

*帰宅難民、公共交通機関難民は生まれない

*集落内、だいたい顔のわかる人間関係

*瀬戸内海なので津波到達に地震発生から200分以上かかる (最大規模の南海トラフ地震で想定、尾道市で290分程度)

*そもそもの人口が少ない

*プロパンガスなので都市ガスに比べて復旧が早いと思われる

*安全な「建物や地下構造がないところ」がある

*大工や土木作業に慣れた人が多い

*薪やかまどの扱いに長けた人が多い

*何かしら食べられるものがある、初期2〜3日ならなんとかなりそう

*近くに火山はない

 

 

 

うーん、まぁ、やはり、一般的に言われるように

 

*水の確保

*加工せずに食べられる非常食の確保

*トイレ含め衛生に対する準備

*避難経路や家族との再会場所の確認

*家具固定、転倒防止対策

*家族のうち、子どもや高齢者など、自力で逃げられない人の防災、避難計画

 

…らへんは必須ですね。

早速、夫氏と「どこに逃げるか」は確認しました。

水と非常食は避難バッグを早々に作ろうと思います。

 

 

 

今回の大阪の地震をはじめ、これまでの大きな地震の被害にあわれた方たちには、募金ぐらいしかできませんが一日でも早く普段の生活に戻れるように応援しています。