大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

学校の体育が嫌いだという話

今日はたいへん了見の狭いことを愚痴垂れてみようかと思います。

聖人君子になれない、人間が小さいワタシの紹介。

 

ワールドカップ、盛り上がっていますね。

私は長友さんが好きです。イメチェンした髪型はいただけませんが。

埼玉スタジアムで日本 vs オマーンを見たときに、「なんじゃこの人は!ずっと走ってるやん!すげえ!」と思いました。(小並感)

 

しかし、胸の奥で「スポーツなんか見て楽しんでしまうなんて、私も丸くなったもんだ」と半ばあきらめたような感覚があるのは事実。

 

というのも、学校の体育が滅茶苦茶嫌いだったから。

体育嫌いが乗じて、「スポーツ」「運動」「スポーツ選手」「スポーツチーム」「スポーツ好きな人」などすべてにどこかネガティブなイメージがあるのです。

 

そもそも私に運動センスがありません。

水泳はかろうじて人並み程度に泳げたのでまだ大丈夫でしたが、その他は皆目だめです。

 

ドッジボールをすればボールを取るのも投げるのも無理、逃げるのもどんくさいので「さっさと自ら当たって外野から応援する」のがチームにとっての最善策。

走ればビリから数えたほうが早いし、体操は前回りで限界、側転とか人間のなせる業ではない!

ソフトボールや卓球はそもそもボールが見えないし(自分に向かってくるものが極端に見えていない自覚あり)、バレーボールやバスケットボールをすればドリブルもトスもレシーブもできないのに突き指だけは立派にする始末。

サッカーはわりと楽しかったけれど、スポ少なんかに入っている子たちと組まされても何も役に立たず、声出しメンバーとして活躍。(ハッ、大きな声を出すのが楽しかっただけ?!)

 

薬剤師がこんなことを言うと業界仲間に怒られたりするのですが、あえて慣用句として言うならば「運動神経がない!!」のです。

 

そもそも体育教師というものが苦手なのです。

声ばかりでかくて、高圧的で、できる子ばかり指導して。

たいてい理論的というよりかは感情的で、落ちこぼれの私からすると恐怖の存在でした。

 

今はだいぶ改善されているのかもしれませんが、指導にも不服がありました。

「遅いなりに少しでもタイムがよくなる走り方」とか「ケガしないボールの受け取り方」とかを教えてほしかった。

「足をもっと速くうごかす!」とか「腕をふれ!」とか「積極的にボール取れ!」言われても、できないから困っているんじゃん!!と完全にふてくされていました。

 

自分がへたくそなのは自覚しているのに、見せしめのようにうまい子もいるチームに入れられて、結局チームの足を引っ張って、「やっぱりあなたはダメね」といった評価を得るだけの体育のどこが楽しいというのか…。

「あなたはゲームするほどうまくないから、基礎練習をやってもらいましょう」と言ってくれたらどれだけ救われたか…。

教師は「ゲームする楽しみも知ってほしい」という気持ちをもってチームに入れていたのかもしれませんが、「他人に迷惑をかけている」ことぐらいは理解していましたし、そんな自分を強く恥じていました。

 

テストも意味不明でしたね…「ラインの太さ」とか「コートの幅」とか「ボールの材質」とか覚えて何になんねん!と子供ながらに疑問に思っていました。

まあ、ペーパーのテストは苦手ではなかったのですが。(一夜漬けの神と呼んでください)

どうせなら「野球の球の投げ方とその特徴」とか「サッカーのオフサイドとは」とかを教えてほしかった…せめて観戦はもっと楽しくなっていたように思います。

もしかしたら教えてくれていたのかもしれませんが、すべて「スポ少とかですでに知っている子向け」だったような…少なくとも私は理解できていませんでした。

 

かくして、体育のある日は本気で雨乞いし、「体育」とか「運動」という単語には強いアレルギーを示す立派な体育嫌い学生に育ったわけですが、気持ちが変わったのは大学1年生のとき。

出席すればほぼ成績がつく体育で、キャッキャ言いながら汗を流すバドミントンのなんと気持ちの良いことか。

はじめて「運動、楽しいかも?」と思った瞬間です。

体育教育をすでに10年以上受けてきたにも関わらず、「楽しい」と思ったことがなかったことに愕然としました。

 

その後、なんだかんだでハイキングが好きになったり(これを運動と呼ぶかはおいといて)、時にはスポーツバイクで何十キロも、何百キロも走ったりするようになりました。

体育は嫌いだけれど、運動はもしかしたら嫌いじゃないのかも。

 

…とまあ、運動嫌いは多少改善されたとは言え、自分のセンスのなさが原因とは言え、学校の体育は今も思い出すとムカッとくるほど大嫌いです。

 

もし教育者の方がいらっしゃったら「どんくさいやつはこう感じていることもある」とどこか心の隅っこにおいといていただければと思います。

大人になったときに「運動は気持ちがよくて、健康にも良い」「スポーツ観戦は楽しい」と素直に思えるように教育していただければ…。

(たぶん、どの教科においてもそうなんでしょうけれどね。特に音楽とか。)