大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

医薬分業ウゼェ論に対する見解

医薬分業ウゼェ論がけっこう出ているので、ちょろっと個人的な見解をひけらかします。
異論は大いに認める。

 

 

 

医薬分業のはじまりは神聖ローマ帝国のフリードリヒⅡ世(1194~1250年)が毒殺を怖れて、主治医の処方した薬を別の者にチェックさせたのが始まりと言われているけれど、改めてこれ、結構大事やん、と思うんですよね。

 

死亡診断書を唯一書ける存在である医師が、薬を自分で扱えたら…仮に意図的な毒殺でも「自然死でーす♪」と書いたらハイ完全犯罪の出来上がり。

 

もちろん、今の医師達にそんなヤバいヒトはおらんと思っているけれど、「不自然な処方」に歯止めをかけることは必要だし、医師が社会的にも力を持っている以上、ある程度知識を持ちつつ権利を保障された存在が「それはアカン」と言わないと捻り潰される可能性もあるわけで、「お互い頑張りましょう」というテイで見張り合いをしているのが一番平和なのかなと思っています。

 

医薬分業にすると薬局が遠い!
院内薬局でええやん!
…というのは尤もで、特に子連れの時とか身体的に移動が辛い時などはマジで院内薬局にしろや!と思うのは事実です。


(院内処方、ビビらす訳では無いんですが、薬剤師おらんところのやつ、たまにありえんミスがあるので気をつけてください。薬剤師がいたら良い、というよりは、チェック体制が薄いのは事実なのでミスが起こりやすいし見つかりにくいんですよね。)

 

これに関しては「家の近くのかかりつけ薬局で!」と国はうるさいですが、海の向こうのホームドクター制などを参考にかかりつけ薬局選定を半ば強制にしないと無理だと思います。


かかりつけ薬局構想は悪くないと思うんですよ、施設配達とか在宅とか今後避けて通れないことも色々ありますしね。


でも、「いろんな病気であっちこっち病院かかってそれぞれいろんな薬局行っている人」が急にウチに来て配達在宅ヨロ!となってもそれは無理ってもんです。

 

現実的に考えて、配達も「隣の県まで行きます!」みたいなのも無理だし、すぐに対応出来なきゃかかりつけの意味もないので、ある程度のエリア内でかかりつけ薬局を指定して毎回来てもらう、みたいなシステムにしないと実効性はないままだと思います。

 

 

そんなこんなで、医薬分業って見張り合いという意味で必要だけど、利便性は確かに難あり。かかりつけ薬局は構想的には悪くないけど実効性が薄いからなんとかならんのか、といった気分です。

 

まあ、もちろん、AIがもっともっと進化すれば、見張りなんてAIにさせても良いんですが、そうなってくると診断もAIにしてもらったほうが良くなるわけで、医師も知識労働者というよりは肉体労働者になってくるんじゃないでしょうか。

 

その時薬剤師は何してるんですかね。
たぶん配達屋とかの肉体労働者になっているんでしょうね。

 

そうなったらたぶん私は適当に見切りをつけて子供や生き物や草花を育てるほうにシフトすると思います。


大三島移住はその為の布石なんだよフハハハハ!

なーんてね、もちろんそんなこと何にも考えちゃいませんでしたよ。笑