大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

ゲストハウス近況《更地⇒棟上げ編》とゲストハウスって何だ?という問い

さてゲストハウスの近況ですが…

めっちゃ進んでいます!

 

どれぐらい進んでいるかというと…

 

before

f:id:morimi2016:20190714225059j:plain

こんな更地から…

After

f:id:morimi2016:20190714225023j:plain

こんな立派な建物が育ってきました!!

すごい!!早い!!

 

改修予定物件の壁をはがして調べたところシロアリなどにやられてすっかりボロボロになっているのが判明したのが昨年の秋。

ひとまず解体を、ということで更地にしてもらったのが昨年の冬。

解体と同時に予定を改修から新築へと路線変更し、建築士さんたちに希望を伝えて新規で設計をしてもらい、こんな感じで行こう!となったのが今年の春。

 

いったん決まってしまえば工事は早い!

4月に基礎工事、大工工事がそこから始まって、5月中旬には棟上げです。

職人さんたちの働きぶりには脱帽するばかりです。

f:id:morimi2016:20190714225052j:plain

基礎工事の風景。捨てコン(基礎のさらに下に設ける無筋コンクリート)という単語を覚えました。テストに出ますよ!

f:id:morimi2016:20190714225048j:plain

土地が低めなので高めに基礎を作ってもらいました。

f:id:morimi2016:20190714225043j:plain

奥に見える大きな車はコンクリートポンプ車。シン・ゴジラヤシオリ作戦だ!!と夫婦してはしゃいでいました。

f:id:morimi2016:20190714225040j:plain

枠をはずすとこんな感じ。なんとなく部屋割りが見えてきます。

f:id:morimi2016:20190714225037j:plain

ここからはちまちまと私ら夫婦もお手伝い。木材塗装をしています。自然塗料を使用。とってもいい香り!

f:id:morimi2016:20190714225034j:plain

大工工事開始!基礎の上にどんどん柱を立てていきます。

f:id:morimi2016:20190714225031j:plain

大工さんたち、高いところもヒョイヒョイ登っていきます。屋根の土台ができると一気に建物感UP!

f:id:morimi2016:20190714225027j:plain

気持ちの良いお天気のもと上棟式を執り行うことができました。餅撒きではご近所さんにもたくさん集まっていただき、楽しんでもらえたようでよかったです。

ここからは建物内部の構造を作ってもらったり、屋根を張ってもらったり、壁を塗ってもらうことになります。

 

 

ばっちり建物が育ってきているこのタイミングで今更なんやねん、という感もありますが、ゲストハウスって何だ?と改めて考えてみたいと思います。

いや、ほんま、建物の細かい造作をどうする?備品をどうする?資金繰りをどうする?…などと目先のことをやっているとだんだん「ゲストハウスって何だったっけ?」ってなるんですよ…。

このへんで一度頭の整理整頓!

 

いくつかの視点からゲストハウスというものを見てみると…

 

視点1)法律の定義

日本の旅館業法における簡易宿所簡易宿所営業」すなわち「宿泊する場所を多数人で共用する構造及び設備を主とする施設を設け、宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業で、下宿営業以外のもの」(旅館業法2条4項)を行う施設

そもそも営利目的であることは大前提です。

ウチもゲストハウス業で家族を養っていかなくてはなりません。

なので、きちんと法律を守ってしかるべき設備を整え、対価を得ることができるサービスを提供する必要があります。

ゲストハウスにおいて特徴的なのはドミトリーですが、これは法律の定義上、ある意味「なくしたくてもなくせない構造」とも言えます。

すべて個室にしてしまうと法律上のカテゴリが旅館・ホテルになってしまうため、施設基準もぐんと厳しくなり、一般人の資本で新規に作る事は難しいですし、通常複数の従業員を雇う必要がでてくるので安価なサービス提供も難しいと考えられます。

(平成30年に政令が変更になり、旅館・ホテルの最低客室数の基準が廃止されたので、今後違った形の旅館・ホテルが出てくるかもしれませんが…。)

逆に言えばこのドミトリーという構造はホテルや旅館にはないもの…というわけで、いかにこのドミトリーという構造を特徴づけるかが肝になるとも言えます。

 

視点2)旅行の変化

人数:

(以前)職場や所属団体の人、あるいは家族と。比較的大人数。

⇒(現在)パートナーや家族、気の知れた友人と。比較的少人数。

目的:

(以前)有名観光地散策、温泉、宴会、豪勢な会食、カラオケ、団体写真撮影、名産品やお土産購入などに限られていた

⇒(現在)ありとあらゆることに多様化(なんなら「気分のいいところで仕事をするため」など、今まで考えられなかったような目的で旅行をする人も大勢います。)

 

比較的少人数にしか対応できないものの、「宿泊する」という機能を最低限果たし、その他は自由にプランニングできるゲストハウス形態はある意味「時代のながれ」をよく反映しているものかもしれません。

 

視点3)ゲストハウスの得意・不得意

得意:

ホテル・旅館に比べて安価なサービス提供

自由なプランニングに対応

1:1のコミュニケーション

不得意:

食事提供

物理的にリッチなサービス(館内温泉、建物、調度品、送迎など)

大人数の同時対応

 

ほかにもいろいろありますが、得意・不得意をよく理解した上でそれをどのように生かすか、対策していくかを考えていく必要があります。

 

視点4)今後の外部環境

追い風:

少人数・多目的旅行が主流であることが続きそう

インバウンド増加の可能性

地域の活性化が感じられる(大三島・しまなみエリアにおいて)

逆風:

国内旅行人口減少

デフレ、さらなる低価格競争の激化の可能性

宿泊業界での淘汰激化の可能性

 

ざっくりと書き出してこんなもんでしょうか。

細かく書けばすごいボリュームになると思います。

 

 

 

…おおっ!ちょっとゲストハウスというものが見えてきたような気がします。

ここまではよくあるSWOT分析を「ゲストハウス」という大枠でやったようなものですね。

こんなふわっとしたメモ書きだけでも目の前の課題であったり、アピールポイントであったり、協力が必要な人や業界などが見えてくるものです。 

これにさらにより細かい地域的な特色や、私と夫の強み弱み、希望やこだわりなどを考慮していくと「満たすべきものを満たしており」「しかも差別化できて」「多くのお客さんに満足してもらえそうな」「私たちもやっていて楽しい」ゲストハウスができそうになってきました。(ここからの分析はヒ・ミ・ツ♡)

 

個人事業とはいえ、生活がかかっているので夫とあーだこーだ言いながら事業計画を書きましたが、誰を幸せにしたいか、何をもって幸せにできるか、といったおおもとの部分が見えなくなると

「らくしておかねほしい」

みたいな、実に短絡的で魅力のないものになりがちです。

事業計画を作るにあたって収支の見通しはもちろん重要なのですが、それだけでは生業にはなりそうもありません。

 

考えることはしっかり考えて、あとは手足を動かして、がんばれがんばれ私と夫!!

どんなゲストハウスができるか、お楽しみに。

大ニュースと言い訳

2018年の年末に記事をUPして以来ずっと沈黙を決め込んではや半年…巷では「あ、例の薬剤師、とうとうくたばったか。ええい、いい気味だ。」と噂になっているとかなっていないとか。

 

実は…ええと…大ニュースがありまして…

なんと…

我が家に第一子誕生!!

しました。

 

例の薬剤師、くたばっておりません!くたばっていることを期待していた人は残念!!

そして、いいニュースはみんなで祝いましょう!!わーいわーい!!

f:id:morimi2016:20190611220505p:plain

尊い

 

…とまあ、UPが滞った言い訳ですが、妊娠出産も含めて2019年は1月から今まで本当に忙しかったのです。

 

1月:仕事始め、ゲストハウス着工前の打ち合わせ、あれこれ勉強会を押し込む(注1)、引っ越しの準備(注2)

2月:勉強会に次ぐ勉強会(注1)、帰省、引っ越しの準備(注2)、業者による自宅改修開始、自前での自宅改修開始

3月:業者による自宅改修終了、自前での自宅改修ひと段落、自宅掃除、引っ越しの準備⇒引っ越し(注2)、薬局の棚卸、夫「地域おこし協力隊」任期終了

4月:「妊婦、楽しくラッパを吹く」(注3)、産休突入、産前最後の帰省、ゲストハウス基礎着工、引っ越し後の片付け(注2)、ヘアードネーション(注4)

5月:ゲストハウス上棟、出産

6月:⇐イマココ

 

注1:勉強会とは

薬剤師たるもの日々勉強は欠かせません。寝る間も惜しんで勉強勉強…は言い過ぎとしても、新薬、新しい法規やルール、ガイドラインの変更、業界動向、忘れがちな基礎知識の復習など知識の更新は欠かせません。出産前のまだ体が楽なうちに最後の押し込み勉強をしておきたかったのです…。

 

注2:引っ越し

夫の「地域おこし協力隊」任期終了に伴い、貸与住宅から離れ、ゲストハウス予定地すぐ横の自宅へ引っ越しました。島内で距離もほとんどなかったため、自分たちで軽トラに荷物を積んで運び、大物家電だけ知人に助けてもらいました。(さすがに妊娠後期になると重いものはしんどい!危ない!無理!)

壁がはがれていたり、水回りの床がフカフカに浮いていたり、埃や前の住人の残していった汚れがひどかったりしたのもあって、改修や大掃除が必要でした。水回りや電気などは業者さんに改修をお願いしましたが、一部は自分らで改修!!

一部屋、壁がだいぶ朽ちていたので引っ越し前にしっくいを塗る予定にしていましたが、スケジュール的にそれどころではなくなってきたため作業途中で放置されています…。

f:id:morimi2016:20190611204744j:plain

古いシンクを取り外し、古い壁紙をはがし、水撥ね予防に塩ビ版を貼り付けました。後ろでは業者さんがトイレや電気などを工事してくれています。

f:id:morimi2016:20190611205025j:plain

しっくいがはがれ土壁が見えていたのでしっくいを上塗りする予定です。下地の整理とマスキングの途中で止まっています…いずれ…いずれやりますので…。


注3:妊婦、楽しくラッパを吹く

毎年春に枝垂桜の美しいお寺、教善寺さんで「島の音楽祭」というイベントにトランペットで出演させていただいています。今回はお隣の島、生口島(いくちじま)のプレイヤーさんたちと出演させてもらいました。

もう臨月まであと少し!お腹でかい!といった時期だっため各方面より「大丈夫か?」と心配されつつも大変楽しいステージになりました。(不良妊婦ですいません、ご心配おかけしました。)

島のイベントって、小さい子供が走り回っていたり、おじいさんおばあさんがそれを見守っていたり、なんだかゆるやか~なんですよね。出演者も出店者も近隣の人たちだし、お客さんと垣根がないというか…。

一流のプレイヤーをしかるべき対価を支払って招き、ある程度「わかる人」同士で集中して楽しむスタイルは正直好きです。そういう場合、子どもの泣き声や騒ぐ声や「わかっていない人」の存在がノイズになるのは理解できます。それなりの対価を支払っている分、集中して楽しみたい気持ちもわかります。

でも、たまたま集まった人どうしで、老若男女かかわらずみんなで楽しむスタイルもやっぱり貴重。子どもを気兼ねなく連れていけて、素人でも楽しめて、おしゃべりもして、みんなでなんとなく幸せになって帰ってゆく…そんな「島のイベント感」は本当に貴重です。

f:id:morimi2016:20190611205500j:plain

桜満開!天気も最高!気持ちの良い音楽祭になりました。

 

注4:ヘアードネーション

病気や不慮の事故で毛髪を失った18歳以下の子どもたちに髪の毛を寄付する活動に参加してみました。

産後、自分の手入れをする余裕もきっとないだろうなぁ…というのも一つの理由ですが…、理由はともあれどうせ切るなら誰かのためになったほうがいいですよね。

興味のある方はリンクを参考に。

f:id:morimi2016:20190611210801j:plain

こんなに伸ばしたのは久しぶり?はじめて?

f:id:morimi2016:20190611211049j:plain

ばっさり!!首が太いのは無視してください。

www.jhdac.org

 

 

 

…どうですどうです??

UPが滞った言い訳ではありますがなかなか充実した半年じゃないですか??

本っっっっ当にバタバタしていましたが、わが子に会える楽しみ、新居を構える楽しみ、ゲストハウスがどんどん形になる楽しみ、その間いろんな人にやさしい声をかけてもらったり、新しく出会ったりで楽しみが多すぎる半年でした。

 

それにしても、お腹は大きくなるし、頻尿はひどくなるし、眠りは浅くなるし…産むのは一瞬だったけれど、産後の「体ズタボロ」での中の「不眠不休でフルタイムマザー開始」はなかなかのものだし、妊娠・出産ってすごいことですね。

(ちなみに経過に問題がなく、かつ体力的にも余裕があったためこれだけバタバタしてても平気だったわけで、正直出産前の引っ越しや腹圧をかける楽器演奏はおすすめしません。世の中の妊婦さん、自分をいたわってくださいね!!)

 

 

 

ちなみにゲストハウスの進捗に関してはまた別にUPしたいと思っています。

(6/11現在、基礎工事⇒棟上げまでは終了、電気や水道などの設備を準備しつつ内部構造を大工さんに作ってもらっています。)

お楽しみに!

2018年 仕事納め、反省、総評


f:id:morimi2016:20181231133010j:image

 

2018年、仕事を納めて参りました。

暖冬の影響か例年に比べ風邪や下痢など体調不良が少ない様子…インフルエンザの患者さんに至っては今シーズン一人もお会いしていません。

たいてい東京や大阪、あるいは広島市内や岡山市内など、都会でインフルエンザは先に流行するので、しまなみエリアでは帰省による人口大移動を終えた正月明けに流行しそうでちょっと怖いです。

 

 

大三島に移住して/薬剤師として働き始めて3年足らず、今年は足元を固めつつも来年以降に向けて大きく前進した1年だったように思います。

2018年1月1日に「今年の目標」として挙げたことの進捗はこちら。

 

『必ずする』

→ゲストハウスとなる物件契約、改修工事計画〜着工、許認可関係の申請、あるいはその準備

⇒思わぬトラブルで改修案は却下、新築案に変更。以前よりより良くなりそうな予感。先は見えてきた!

→茶畑の確定、契約、苗の発注

⇒畑は確定。愛媛(新宮)、熊本(南阿蘇、八代)、宮崎(高千穂、五ヶ瀬)の製茶のプロたちにいろいろと助言をいただき品種や栽培法、加工法を学んだ。苗の品種選定中。

 

『実現可能なこと』

→薬膳と漢方の資格取得

⇒取得済

→認定薬剤師の資格取得

⇒取得済

→ヘアドネーション (病気や闘病で髪の毛を失い、医療用ウィッグを必要とする子供たちに髪の毛を提供するボランティア)

 ⇒まだ切っていない。毛先が痛んできたので途中で毛先を切ったのもあってもう少し伸ばしたい。ある程度髪が伸びてきてからは伸びる速度が急に遅くなった気がするのは気のせい??

 

『こんな人になりたい』

→褒め上手、聞き上手

⇒仕事では努力したつもり。昨年より聞き上手になったと思う。プライベートではどうだろう、変わってないよなぁ…。

→整理整頓できる人

⇒ダメだぁ!!自分のちゃぶ台の周りはひどい状況!!

 

『レベルアップ、あるいは衰えないようにしたい』

大三島、しまなみを楽しむ

⇒とても楽しんでいる!知人友人も増えたし!!

→お菓子作り

⇒前半は比較的モリモリ作っていたが後半は忙しくほぼ作れず。作りたいよぅ!タルトやパイを極めたい。好きすぎる。

消しゴムはんこ、イラスト、手芸

⇒消しゴムハンコは多色刷りを研究中。イラストは頼まれた分はきちんと年内終了。その他手芸に関しては優先順位を下げました。

→トランペットの基礎練

⇒あまりできていない…けど、完全に遠ざかるほどでもない…。もう少しやりたい…。理論を少しかじってみたのはよい勉強になりました。

→健康、体力

⇒おかげさまで大病も大怪我もなく1年終われそうです。毎日の仕事と温泉と旬の食べ物と早寝(都会に住んでいた時より)が健康に良いのかなぁ。

 

 

まぁ、総評としては70点程度、及第点じゃないですか。

できることはしました。できないこともありましたが、優先順位を決めてものごとをする順序を整理しただけ。問題のある「できなかった」ではないと思います。

選択と集中』が1年のテーマでしたからね!

 

 

さて、来年はどんな年になるでしょうか。

 

世界情勢はだいぶきな臭いですね。

資本主義、民主主義はどこへ向かっているんでしょうね。

 

国内は元号が変わり、消費税が変わりますね。

いよいよ少子高齢化には拍車がかかり、多様化が進む感じかなぁ…。

きっと豊かと言えば豊かな時代なんでしょうが、重苦しい不安感が厄介です。

特に政治への絶望感がひどい。(別に誰が政治家になっても変わらないだろうという意味で。しがらみや利権でガチガチになりすぎているなぁ、と誰もが感じているのでは?)

 

島内は大きく変わる要素はないでしょうが、あちこちで古くからある商店が閉店しているのは事実。

一方で若い世代の活躍もあって明るいニュースも聞きます。

高校の存続が危ぶまれているのは非常にヤバい!

個人的には最もヤバいテーマなのでは、と感じています。

 

家庭内は変革の年になります。

また発表できるようになったら発表しますが、夫の地域おこし協力隊任期終了、ゲストハウスの開業、茶畑のスタート、引っ越し、その他いろいろが一気に押し寄せてきます…おそらくウチのことだけで頭がいっぱいよ!!となりそう。

楽しみすぎて不安過ぎておかしくなりそう!!

 

 

 

何にせよ出会った全ての人のお陰で戌年は元気に楽しく過ごすことができました。

本当にありがとうございました。

 

来年は猪年、畑を荒らす厄介者ですが、しぶとくたくましく、という部分はしっかり見習って生きたいと思います。

 

皆さま良いお年をお迎えくださいませ。

 

生姜収穫!

畑の端っこに少しだけ生姜を植えていたのですが、収穫までたどり着けました!!

去年は腐ってしまったのか何なのか…全然採れなかったので嬉しい!!

 

f:id:morimi2016:20181123145348j:image

↑ ひとつの種生姜からモリモリ増えてこんな感じになりました。

 

f:id:morimi2016:20181123145516j:image

↑洗って、葉っぱを落として…

 

f:id:morimi2016:20181123145814j:image

↑スーパーで見慣れたあの姿に!

 

 

薬味として使うのは当然ですが、乾燥させてお茶に入れたり、チャイにしたり、煮物に入れたりして使おうと思います。

もっとも、そんなに量はないので甘酢漬けやシロップは断念…よりたくさん育てたくなりますね。

 

素人の家庭菜園なので上手くいくこともあれば、目も当てられないこともあります。

こうやってなんとか収穫できた時には本当に嬉しいっ!!

そしていつも素晴らしい品質の作物を提供してくれるプロの農家さんありがとう!!

近況報告

お久しぶりです。

生きています。

 

最近、はじめて出会った人から「ブログ読んでます!」と言われて仰天しました。

間違いなく「島ぐらし」「田舎暮らし」「移住」「しまなみ海道」「大三島」…このあたりのワードに対する関心が強まっているのを感じます。

ろくな記事は書きませんが、私は私なりにここ、大三島での生活を楽しんでいます。

それをお伝え出来れば…ええ、ほんまにろくな記事は書きませんが。ふふふ。

 

 

さてさて、ずいぶん長いことだんまりを決め込んでいたのには訳があります。

簡潔にお伝えすると「ゲストハウスにする予定だった物件がボロすぎて新築に計画変更」「前の計画ですらギリギリだったのにさらに金欠」「建築士さん、大工さん、その他大勢巻き込んでハチャメチャ」の豪華三本立て。

これがサザエさんならば「こらー!カツオ!」で楽しく終われそうな内容ですが、そうはいかないのが世の常、関係者各位に多大なる迷惑をかけ散らかしつつ、それでも手取り足取りいろいろ入れ知恵してもらい、ない頭を絞りに絞って、なんとかかんとか次の計画が見えてきました。

ぼんやりですよ、ほんと。

高山でガスに巻かれた感覚です。

 

とにかく基礎や家の芯になる柱が滅茶苦茶でした。

こればかりは壁や床をはがしてみないとわからない部分…建築士さんも目を白黒させて「いやはやこれは…」と困惑。

せっかく作ってもらっていた設計やいろんな計画も文字通りすべて白紙に戻しました。

お客さんが泊まる部分で「ぴかぴかに見えるけど実は基礎や柱はぐずぐずですねん、てへぺろ」ってわけにはいかないので、規模を縮小してでもとにかく「安全に、快適に」作ってもらうことにしました。

もう少し先が見えてきたらまたご報告いたします。

 

 

まあ、こんな暗雲たれこめた報告はそこそこにして、今日は珍しく「ザ・オフ!」だったので大島までいってきました。

大島は大三島の隣の隣、少し大三島より小さくて、少し大三島より人口が多い島です。

今日の目的地はばら公園、「ばらとマルシェ」というイベントにお邪魔しました。

 

f:id:morimi2016:20181104184748j:plain

f:id:morimi2016:20181104184808j:plain

f:id:morimi2016:20181104184824j:plain

 

様々な種類のバラが植えられているのでぶらぶら歩くだけでも楽しいです。

学生時代などはあまり好きになれない花でしたが、今は素直に綺麗だなぁ…と思います。

最近気づいたことなのですが、自意識過剰のわたくし、何事に関しても「他人に何か言われる」のを恐れて素直に鑑賞したり意見や感想を持ったりできない部分が大いにあります。

きっとバラに関しても、「バラが好きなんて言ったら気取っている、女々しいとか言われそう」だからあんまり好きになれなかったのでは、と今では分析できるようになりました。(女々しい、に関してもいろいろ意味があるのでビビりながら書いています。でも、「女々しい」という単語がいちばんしっくりくるので、あえて使用。)

世の中そんなに私の一挙手一投足を見てるわけないのに。

ちょっと年を取るにつれ自由になってきているのかも。

 

バラを愛でつつ、ライブを聴いたり、軽食や飲み物を頂いたり。

このあたりの島のイベントはお客さんやお店の人やスタッフの人などお互いの顔が見えて楽しいです。

新しい知り合いができたり、発見があったり。

島暮らしの楽しい部分です。

 

 

楽しむついでに余計なお買い物もしてしまった…。

それがこの子。

 

ガステリア 子宝

f:id:morimi2016:20181104231237j:plain

 

ああ…しばらくは増やさないでおこうと思っていたのに…。

子宝だけれど、子株は完全に子宝錦だよね…春までおいといて、株分けしてみよう。

 

帰りに大三島の海岸で楽器の練習。

f:id:morimi2016:20181104231542j:plain

 

贅沢ですね~、ほんと、贅沢!!

すっかりなまっているのでリハビリ練習…指が回らない…。

唇の器用さがなくなっているのでしばらくフリューゲルに乗り換えて口先練習をしようかなぁ…。

(そもそも全く別の楽器なので互換性はないですが、ラッパばかり吹いているとどうも強引な息押しプレイばかりしがちなので反省を込めて…。)

 

 

今日はとても自由に楽しみました。

明日からの活力が湧くってもんです。

秋のお祭り

島民が一様にソワソワしてしまう秋のお祭りが終わりました。

 

車で一周1時間ぐらいの島ですが、集落ごとにそれはそれはいろんな祭があります。

出し物があったり、踊りがあったり、送り火があったり、山車があったり…

 

我が台 (うてな) 地区の祭はお神輿と獅子舞が中心。

子どもたちは大きな声で歌を歌いながら、大人たちは伊勢音頭とともに大神輿をひきます。

獅子舞は店や家を回っては舞を披露します。

私は獅子舞の笛を吹かせてもらいました。

 

台 (うてな) の獅子舞はとにかく低く、睨みが効いています。

ピョンピョン跳ねたり、回ったりする派手さはあまりありませんが、獲物を狙う虎の如くヌルリ、ヌルリ、と地面を這いながら上を睨みつける姿は凄みがあります。

台 (うてな) の獅子舞、最高です。

 

来年からはゲストハウス 兼 自宅のある宮浦地区に引っ越すので、台 (うてな) 地区でのお祭りは最後。

名残惜しくもめちゃくちゃ楽しみました。

集落の先輩諸氏、いろいろと教えていただいてありがとうございました!!

 

 

 

…だけで終われば良かったんですが、何あのタイミングの悪い台風24号!!

ドンピシャで大荒れでした。(でも、一部中止になりつつもお祭りは決行!!)

 

神輿も獅子もビニールハウスなんかに使われる農業用ビニールで即席のカッパをつくり、立派な姿がどうもきちんと見えない…残念!!

普段ならバシャバシャ写真を撮るところですが、そんな余裕もなく…。

篠笛はまるで水洗いしたかの如く水浸し…。

体は濡れるわ、風が吹いて寒いわ、回れる場所も限られるわ…ホント踏んだり蹴ったり!!

 

台風だけはホンマに余分なお祭りになりました。

 

f:id:morimi2016:20181001193221j:image

↑ 獅子の着物が濡れて重くなる!!汚れる!!へばりつく!!足元ぐちょぐちょ!!いくらビニールはっても太鼓の皮も傷むし、各々の装束や服もびしょ濡れ。みんな本当にお疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲストハウス近況 2018.9.17 〜100平米の壁〜

さてさて、ゲストハウスのことですが…

 

事業計画、物件取得、近くの方たちにご挨拶、金策、協力してくれる専門家探し、彼らとの打ち合わせ…といろいろ乗り越えて、とうとう解体工事が始まりました!!

 

 

 

ゲストハウスを作るにあたり、まず話題になるのが『100平米の壁』問題。

 

建築基準法で『建物を作る際には用途を定めなくてはいけない』と定められています。

ゲストハウスを民家改修して作る場合、必ず『住宅』という用途から『ホテル,旅館』に変更しなければなりません。

用途が違えば構造、設備、避難経路、耐火性能、消防設備など建築基準が変わるため、それをクリアするためには専門家に確認してもらう必要がありますし、お金もかかります。

 

そこで出てくるのが先ほどの『100平米の壁』という言葉。

100平米以下の建物の場合、用途変更は不要になります。(つまり、必ずしも専門家に相談しなくてもなんとかなる場合があります。)

もちろん建築基準を満たす必要はあります。(結局、専門家への相談は必要、ということ。)

しかし、一部の悪質なゲストハウスなどはこれを『用途変更不要→専門家のチェックが入らない→建築基準も満たさなくてもいい→お金かからない→ラッキー!』と解釈して、建築基準を満たさないまま営業を開始していたりします。

ブログなどで堂々と『ゲストハウスにするならば100平米以下の物件を探そう!安上がりで営業開始できる!』なんて書いてたり…。(確かに広いよりは狭い方が一般的に工賃は安上がりですが…。あと、賃料が高いエリアの場合は用途変更にかかる時間も馬鹿にならないので一概に嘘とは言えません。しかし、「セルフリノベーションでいける!」とか、「専門家不要!」とか主張する人もいたりするので、それは違うがな…と思うわけです。)

最近、京都などではそういった違法建築ゲストハウスの摘発強化、なんてニュースもありますね。

さらに、摘発されそうだと察知した違法建築ゲストハウスオーナーが『この物件ならばすぐにゲストハウスが開業できますよ!』と売り抜けしたりするケースまであるそう。

なんて悪質な…。

 

 

 

で、ウチはと言えば…

☆★☆100平米、軽く超えてます☆★☆

…いや、それが良くて物件選んだんですけれどね!

狭いゲストハウスより、ゆったりしたゲストハウスの方が良いもんね!!

…というわけで、我らがゲストハウス『トマリギ』は建築士の先生方をお迎えして、バッチリ建築基準をクリアし、用途変更もしっかり致します。

お金はかかりますが、夫婦ともに『安心安全のゲストハウスにしたい』という気持ちは一致しているので、建築士の先生方ともども頑張ります。

 

 

f:id:morimi2016:20180917214034j:image

↑ 二棟続いているのが分かるでしょうか??ゲストハウスになるのは左の棟です。真ん中の渡り廊下は建築基準や消防上の問題となるため取り壊します。なぜ二階の浮いた場所にドアがあるのかは謎。

 

f:id:morimi2016:20180917211647j:image

↑ 天井がバリバリとはがされていきます。

 

f:id:morimi2016:20180917211719j:image

↑ レトロな柄が入ったガラス戸をいっぱい廃棄することになりました。島で木工をされている方が引き取って下さいました!可愛らしい作品になるはず。

 

f:id:morimi2016:20180917211805j:image

↑ ほとんど土壁です。壊していくと小舞竹と呼ばれる竹の格子が出てきます。

 

f:id:morimi2016:20180917211848j:image

↑ 涼しくなってきて良かった良かった…と思いきや蚊がすごい!!蚊取り線香大活躍!!