大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

紅茶の勉強 @内子

我が家は大三島でお茶を作ろうと考えていますが、緑茶は視野に入れていません。

紅茶や中国茶のような発酵茶を作りたいと考えています。

 

今回、ご好意により内子で茶畑をやっている方のところで勉強をさせてもらうことができました。

 

夫氏はすでに何度か茶畑や製茶されている方のところに行き、いろいろと勉強させてもらっているのですが、なにぶん私は一介の会社員…休日とお茶づくりのタイミングが合わなければどうしようもないため、今回は初めての製茶の現地学習です。

 

今回、お勉強させてもらったのはコチラ!

べにふうき紅茶と緑茶 にのらく

「べにふうき」で作る、国産有機紅茶・緑茶専門茶園 茶工房 二の楽オンラインショップ

 

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↑ 茶畑。ここでは無農薬、有機肥料で作っていらっしゃいます。品種はべにふうき

無農薬の畑らしく、クモやカマキリ、バッタなどがいっぱいいます。でも、いわゆるチャドクガなどの害虫はいません。綺麗なものです。

機械で一気に刈り取ります。

 

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 ↑ 萎凋。摘んだ葉っぱは水分を抜き、発酵に適した状態にするために空気を通したり、日光に当てたりして静置してしおれさせます。生産者さんによってやり方は様々ですが、ここでは約1日萎凋します。

 

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↑ 揉捻。葉っぱを揉んで柔らかくしていきます。これも発酵に適した状態にするためには必須の作業です。生産者さんによって、ゆっくりやったり、早くやったり、長くやったり、短くやったり、重しをたくさんかけたり、少ししかかけなかったり…。こうやってそれぞれの味や香りが生まれていきます。

 

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↑ 発酵。茶の葉は自身に含まれる酵素ポリフェノール類で独特の色や香りを生み出します。どのタイミングでやめるかがキモ。

 

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↑ 乾燥機に入れて熱を加え、発酵を止めると同時に乾燥。部屋の中は40度を超えることも!ただただ暑いです。炎天下の屋外がものすごく涼しく感じます。

 

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 ↑ そうして出来たお茶は愛しいものです。部屋中いい匂い!!頭のてっぺんから足の先まで紅茶の粉だらけになりますが、それでも幸せ!!鼻の穴から茶葉の粉が出てきますが、それでも幸せ!!

 

 

 

 いろいろお話を伺って分かったこと、それは

「やってみなきゃ分からない!」

ということです。

 

…なんじゃそりゃ?!なんにも分かってないじゃん!!

 

…と思われるかもしれませんが、結局、その土地、その気候、茶樹の世話の仕方、使う設備、目指す味や香りなどによってレシピを自分らで作っていくしかありません。

 教科書通りに作っても上手くいかないことはあるし、目指すものはたぶん出来ません。

相手は生き物なので、当たり前のようにブレるし、私たちも生き物なので、好みも変わるかもしれません。

 

それがよ〜く分かっただけでもめっけもん、今回は本当に勉強させて頂きました。

どうもありがとうございました!!

 

 

追記: 

さすがに大三島から行き帰りするのが辛いので、内子の小田に宿泊しました。

とある古民家にとめてもらいました。

 

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↑ 超いい雰囲気!!160年ほど経っている古民家を一部手直しして、少し前まではは宿として使っていたそうです。その後しばらく放置されていたものの、再度宿として再生させているところ、とのこと。

 

小田は山と川が美しいエリアです。

 

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 ↑ 常に涼しい風が吹いてきて、気持ちがいい!!

 

夜はヒメボタルがチカチカ、金銀すなごの星がキラキラ、多種多様なカエルがゲコゲコ、川にはお魚がいっぱい…!!

 

島にはない自然を感じて、とても楽しい宿泊になりました。 

 

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 ↑ 帰りに内子の街並みもちょろっと観光しました。子供の頃に家族で行ったのを思い出して懐かしくなりました。

 

お山歩、おさんぽ

家から10分もしないところに登山道の入り口があります。

ガッチリ山登りは時間と気合がないとなかなかできませんが、入り口らへんを小一時間程度散歩するぐらいならば気軽にできます。

 

今日はヤマモモをGETすべく、うきうきして山に入りましたが、タイミングはズレてるわ、数日前に激しい雨が降ったわ、そもそも鳥などのライバルは多いわで収穫ゼロ。

 

私としたことが迂闊でございました…。

 

まぁ、それでも、山というものはなかなか気持ちが良いものです。

やっぱり夏は海と山ですね。

 

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↑ この風景まで家から10分

 

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↑ ここは島、さすが海も美しい

 

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↑ 雨が降った後なので、きのこがにょきにょき!

 

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↑ おそらくオオバヤシャブシでしょう。果穂が二股にできているのは珍しいです。

 

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 ↑ ハゼでしょうね、かぶれないひとはかぶれませんが、かぶれる人はかぶれます。ヌルデもたくさん生えているので長袖長ズボン手袋は必須です。

 

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 ↑ サルトリイバラの若い実がなっています。秋には実が真っ赤になります。根を乾燥させると山帰来という生薬になります。ためしに冬に根を掘り上げてみようかな…。

 

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↑ 帰る頃には少し陽も傾いてさらに美しい!ホント、大三島が大好きです。

 

 

古くてあたらしいお勉強

薬剤師たるもの、薬の勉強はして当然ですが、どうもとっつきにくい分野はどうしてもあるものです。

 

調剤薬局勤務なので、注射、点滴、ケモ(抗がん剤) などはホントに難しい…。

やはりこの辺りは病院薬剤師のほうが圧倒的に詳しく、よく勉強されています。

 

その代わり、日常の薬、外来で処方される薬は我々、調剤薬局薬剤師の出番です。

併用の可否、日常生活の注意点、実際の服用状況、副作用など、日々勉強させてもらっています。

 

…だけれど…それでもなんだかよく分からないところ…それが漢方です。

かなりの処方量があるにもかかわらず、なかなか理解できない、そもそも考え方がよく分からない…そんなモヤモヤを抱えて生活をしていたわけです。

 

どうせやるなら基礎から、と思い、最近は五行思想からやり直しています。

 

漢方に対して、なんだか占いのような胡散臭さを昔から感じていました。

今でも多少感じています。

 

それでも、少しずつ学ぶうちに、漢方って究極の実学なんだなぁ…と感心している自分もいます。

解剖学や薬理学、化学などがなんにも分からなかった時代、その時代のトップレベルの勘と知識の持ち主が何代も何代にもわたって実験と検証を重ね、あーじゃこーじゃとウンチクをこねくり回して、それなりに理論にまとめていったわけですから、当然といえば当然ではあります。

 

西洋医学をメインで学んでいると、こういう理論の立て方は新鮮に感じますが、原始の科学を見るようで興味深いものです。

 

これが全てだとは思っていませんが、漢方を知ることで新しい世界が開けそうなのでしばらく気合い入れて勉強してみます。

 

生き物らしく、自然の中で生きる上で、こういう知識はどこかで役に立ちそうですしね。

何事もトライ、トライ!

夜のお茶会

我が家ではお茶やお菓子の研究と称して、晩御飯の後にお茶会になることが多いです。

 

本日は…

 

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前田園の嬉野茶とこの前大三島に遊びに来てくれた友人がくれた石川のお土産の葛饅頭

 

器の取り合わせが泣ける程アンバランスだけれど、味は素敵!!

 

夏はやっぱり和菓子かなぁ?

アイスクリームやシャーベット、ゼリーなんかも素敵だけれど。

 

そうそう、そういえば和菓子と紅茶や烏龍茶ってけっこう合うんですよ。

ヌワラエリヤと上生菓子、ウバとカリントウ、凍頂烏龍茶落雁…えっ?!って組み合わせに思いがけない美味しさがあったりします。

深蒸煎茶とチョコレート、ほうじ茶と杏仁豆腐…こんなのも合いますね。

 

奥が深いお茶の世界、育てるのは夫さんですが、楽しみ方の研究は私も頑張ります!

夏だっ!

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我が家の放ったらかしの庭でも野菜がとれだしました。

すっかり夏です。

 

 黒豆の枝豆が抜群に美味いです。

味が濃い!

本末転倒な表現になりますが、豆乳のような濃さ!!

 

トウモロコシは畑で違って30秒後には熱湯にポイ。

こんなに野菜って甘かったのか!!と感動します。

ちょっと収穫が未熟すぎましたが、それでも甘くてとても美味しかったです。

 

インゲンやモロッコ豆も美味しいですね。

いっぱいできて嬉しいし!

 

ウチなんてそれぞれ数本しか植えてないし、放ったらかしだし、キチンとのキの字も知らないような状態ですが、それでもこれだけ楽しめるので幸せなものです。

 

もう少し綺麗な野菜を作りたいなとは思いますが、素人の週末キッチンガーデンではちょっと厳しい…。

一日が24時間では足りない!あと倍ぐらい欲しい!!

あったかおふろ

過去にも書きましたが、家のお風呂がいささか貧弱なので毎日マーレグラッシア大三島という温浴施設に通っています。

 

しかし、先週末は大阪にライブしに帰っており、しかも昨日はしまなみ海道の事故で札止めまでに大三島に帰島できず、ここ数日お風呂に行けなかったわけです。

 

(ちなみに昨日は心優しい島の仲間の家のお風呂を借りました。急にお願いしたのに快諾してくれてありがとう。)

 

ひさしぶりにお風呂に行ったら、いつものメンバー達から口々に

 

「しばらくおらんかったねぇ」

「どうしたん?」

「見かけんかったねぇ、忙しかった??」

 

なんて言われるじゃないですか。

 

私、こういうところが本当に好きです。

やっぱりホームは大三島です。

たったの一年しか住んでないのに。

 

お風呂は貴重な情報交換の場です。

そして、島のお姉様方の話は面白い!

いろいろ苦労されているし、本当にいろいろ知ってるし、タフだし、なんでもやっちゃうし、ちょっと足腰は痛くとも心が元気!!

 

おふろであったかくなるのは身体だけではないのです。

いつの間にか島の一年生、薬剤師一年生

引っ越しをしてきたのが昨年の今頃、薬剤師として仕事をはじめたのが7月、ちょうど大三島一年生、薬剤師一年生になります。

 

サラッと手帳を見返してみると…

 

6月

お世話になった前の会社の人たち、お客さんたちとお別れ。今思えば、ほんとうにあたたかく送り出してもらったなぁ…。

引っ越し、家の掃除。

 

7月

薬剤師生活スタート。

島の夏を満喫。

お茶栽培、ゲストハウス計画など、夫氏といろいろ夢を膨らませていく。

 

8月、9月

仕事も少し慣れてきて、島の知り合いも増えてくる。

狩猟免許(わな)取得。

お祭りに参加、地区の方たちとも交流が増えて、より島が好きになる。

茶畑にしていい耕作放棄地の話をもらう。

 

10月、11月

休日診療の薬局当番なども入り始める。一方、凡ミスが増えだす。

 

12月、1月

はじめての年越し。久々に酔っ払う。島の友人らと親しい時間を過ごして感慨もひとしお。

一方、島の濃厚な人付き合いの重さ、閉鎖的な空気を感じ取ったりして、何やらモヤモヤしたり。

茶畑予定地を伐採。

 

2月、3月

仕事のミスや頭打ち感を解決すべく、改めて勉強をし始める。

茶畑予定地を伐採…なかなか先が見えない。

ゲストハウス計画に少し進展あり。

 

4月、5月

急に仕事のミスが減り、業務を見渡せるようになってくる。

服薬指導もレベルアップした感覚あり。

やっと茶を植える。

 

6月

薬剤師の仕事が面白く感じる。

ゲストハウス計画をなんとか進めるべく夫氏といろいろ相談。

茶は今の所育っている様子。

 

 

 

…実に盛り沢山です。

 

なんとか1年間楽しく生活できたのは、ひとえに、叱咤激励してくれる人たちのおかげです。

ホント、結局、人は人に支えられてしか生きられないんだなぁ、と都会を離れて余計に思うようになりました。

最近は、今までいろんな人に失礼をはたらいてきたことをいまさら後悔したりしています。

やっと少し人間が大人になってきたのでしょうか。

 

また次の1年間も「日本一ワイルドな薬剤師になること」を目標に頑張ろうと思います。

「ワイルド」の意味は「生き物らしく生きること」「自然や人とのつながりをありがたく受け止めて感謝すること」だと思っています。

 

何卒みなさまよろしくお願いいたします。

 

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↑ そのへんに生えているビワをむしってきたのでコンポートにしてみました。野生のものなので見た目は悪いけれど、味は抜群です。何にしようか考えるのが楽しすぎます。

 

いまのところ

*ビワの豆乳杏仁豆腐

*レアチーズケーキ、ビワゼリー乗せ

*ビワの大福

*ビワのラフパフペイストリー (パイ生地) 包み

*フルーツケーキ

タルトタタン風ビワタルト

*ビワ羊羹

などが頭に浮かんでいます。

 

いざレシピを練って作り出すと失敗ばかりで心が折れそうになることもあるのですが、うまく出来ると本当に幸せになるのでお菓子作りって楽しいです。