大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

高齢者の医療費に関して思うこと

とにかく難しい。

 

現在、基本的に高齢者の医療費は収入に対してナンボ、となっている。

 

なので、若い人たちよりバチクソ資産を持っていて、めちゃくちゃリッチな高齢者でも、年金暮らし(資産あるからべつに無理して働かなくても大丈夫だし)だと「低所得者」となるから、自己負担にはかなりの補助というか福祉的配慮というか、そういうのがもろもろかかってきて、お支払いは1ヶ月分のお薬(ビニール袋パンパン)で1000円です、みたいなことになってくる。

そもそも1割負担だし。

 

若い人だとそもそも3割負担だし、全く働いていない人ってのもそう多くないので、日々の暮らしは相当しんどくても、貯金はなくても、所得税を払う程度に稼いでいる人なら1週間分の風邪薬程度でもほぼ間違いなく1000円以上にはなってくる。

 

あと、生活苦しいから、と年老いてからも働き続けると、収入ありますよねー、自己負担金増やしまーす、ってなるのも辛い。

インフルエンサーみたいに「どんどん生保使えばいいんです」とはいかないのが事実で、ナンボか働けたり、ナンボか車や家があったりしてもいけないし、本人の意向や家族の考えも大きく関わるからそう簡単ではないのは理解できる。

生き甲斐として仕事してる人もおるわけで、収入あったらアカーン、ってのも変な話。

働けるうちは社会との接点はあった方がいいもんですし。

ボケるでな。

(働くとペナルティー、的なのは認知症大国にとってどうなんかね。)

 

このへんがもう本当にどうしたらいいのか分からない。

 

資産を一元的に見る手段があればいいけれど、それって恐ろしい事態でもあるし、かといって、日々の暮らしに青息吐息、結婚もできない子供も持てないとにかく余裕のない若者から税金むしり取ってリッチな悠々自適シニア層を養うのもおかしい。

 

老後を思って、家族に迷惑はかけまいと一生懸命つつましやかな生活をしてきたシニア層、結局関係ない国民のおんぶに抱っこで老後を暮らしているパターン、結構多い…というか、最近特にそれをよく見る。

 

今の高齢者、ある程度は今後の少子高齢化とか、バブル崩壊とか、もう見えていた世代だから、貯めるものは貯めているわけよ。

 

 

分かってますよ、もちろん。

カネモチ若者もいるし

ビンボウ高齢化もいるし

収入が一般的に乏しくなる高齢者を若者が支えよう!というのは必要だしありがたいシステムだと思う。

そこに文句言ってるわけではないのよ。

 

ただ、余った資産が結局金持ち一家に注がれて、貧乏人は貧乏人、金持ちは金持ちで格差がゴリゴリ広がる、と思うと、相続税は実は国全体の児童福祉や教育に回すべきなのでは、と思ってしまう。

 

相続税って国家に入るから、使途は勝手に決められる予算なのよね。

いくらかはそうあるべきだと思うけれど、世代から世代に受け継がれていく性質上、ある一定の割合は世代をつなぐことに使われるべきではないのかなー。

 

今も使われているけれど、明らかに比率が低すぎるし、そのときの流行り廃りで外交だ地方だなんだかんだとフワフワ使途が変わりやすいから、なんか納得がいかない部分があるのよねぇ。

 

もや、もや。