大三島に移住した某薬剤師の脳みその中

生き物らしく生きたい!と思い大三島へ。毎日が冒険。

ジェネリック医薬品との付き合い方、雑感

しばしば意見を求められるようになったので、少しだけ書いてみます。

雑感です。

 

ジェネリック医薬品、一度は耳にしたことがあると思います。

 

'' 後発医薬品(こうはついやくひん)、ジェネリック医薬品(英: Generic Drug, Generic Medicine[2])とは、医薬品の有効成分そのものに対する特許(物質特許)あとに、他の製薬会社が同じ有効成分で製造・供給する医薬品である。新薬と同じ主成分の薬とも言われる[3]。後発薬、GE薬といった略称で呼ばれることもある。先発の医薬品は先発医薬品ないしは先発薬と呼ばれる。”  - Wikipediaより -

 

だいぶ認知度が上がりましたね。

国が後押しするのもあってH27の調査では普及率が数量ベースで50パーセントを超えました。

先進諸外国では80パーセントなんてのもザラなので、今後も医療費増加の一途を辿る日本は諸外国をモデルケースとしてジェネリック推しでいくでしょう。

 

個人的な感想としては、ジェネリック使えるものは使っていけばええんちゃう?ってのが素直なところです。

 

特許が切れたものは共有の財産です。

医薬品の場合は「同等の機能を有している」という証明もしなくてはならないので、品質もある程度は保証されています。

日本のこういうところのシビアさは世界に誇れるものだと思います。

 

風邪で数日間飲む薬や、ちょっと腰痛や頭痛で…の鎮痛薬ぐらい、二番煎じのジェネリックだからどうこう、というものではないのではないでしょうか。

また、生活習慣病の薬などは年単位で服用したりするので、薬代が高くて続けられなくなってしまうぐらいならば、お手頃価格の薬でしっかり服用し続ける方がよっぽどいいと思います。

お医者さんはより安心な薬を患者さんに飲んでもらいたい!ということで後発変更不可(薬局で勝手にジェネリックに変えちゃダメ!という印)を処方箋につけていることもありますが、薬局現場ではそれが患者さんの金銭的な、あるいは金銭による精神的な負担になっているのを目の当たりにする事も多いので、何でもかんでも後発変更不可というのも考えものだなぁ…と思ったり。

 

 もちろん、アレルギー体質なのでほんのちょっとの添加物の差でも心配だとか、一度使ってみて合わなかった、などあれば遠慮なく先発医薬品にするべきです。

 

しかし、最近ではメーカーの努力もあって古い先発医薬品より工夫されたジェネリック医薬品があったりして、感心することもあります。(より苦くない、小さい錠剤になって飲みやすくなった、保存安定性が優れている、など)

 

また、オーソライズジェネリックといって、先発医薬品と全く変わらないけれど安いジェネリック医薬品もあります。(品目にもよりますが…)

 

このあたりの細かいことは薬剤師とよく相談してその時その時に決めていけばいいと思います。

過剰に「ジェネリックは怖い!嫌だ!」と恐れるよりは、便利に使いこなそうと考えるほうがいいような気がします。